ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、材料的にもテクニカルにも一層上値の重たい展開を考え「7.40レベルをサポートに7.65レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.20レベル、高値が7.56レベルと、週を通して予想以上に下げが強い一週間となりました。
先週のランド円は、南ア材料としては弱い経済状況の中で3月までまだ時間はあるとは言え、このままの状況が続くとムーディーズの格付け見直しにおいてジャンクとなる可能性があることが心理的にもランド売りに繋がっていますが、それに加えて新型コロナウイルスの感染拡大と中国国内では旧正月が明けても業務再開が延期され、中国経済へ与えるダメージが世界的に波及していくことが嫌気されたものです。南アにとって最大貿易国である中国での感染者拡大が止まらないと、下げ止まることも難しいという状況です。
他にも材料はあっても現時点では感染者拡大がいつまで続くのかだけを見ていた方が、ランド相場も見誤らないような気がします。
今週は日足チャートをご覧ください。
既にかなり下げてきていますが、先週サポートライン(ピンクの太線)を下抜けてからの下げが目立ちます。既に大台の7.0円も視野に入れ始める動きになってきたと見ておいた方がよさそうです。いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。
こちらもその中での推移というよりは、下降トレンドの傾向として青の平行チャンネルを示してあります。中段のドルランドでもランド安傾向が顕著ですから、今週のランド円も下降トレンド継続を考えるほうが妥当そうです。
今週は大台トライまでは行かないかもしれませんが、7.00レベルをサポートに7.40レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
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