ユーロドル上昇一服 欧米市場での材料消化待ち(12/13夕)

13日の東京市場でユーロドルは朝方の急騰の後上昇一服。

ユーロドル上昇一服 欧米市場での材料消化待ち(12/13夕)

ユーロドル上昇一服 欧米市場での材料消化待ち

13日の東京市場でユーロドルは朝方の急騰の後上昇一服。英選挙の出口調査での保守党圧勝予測に7時台に高値1.1199をつけた後は1.11台後半で比較的落ち着いた動きとなり、東京時間19:00現在は1.1175-80レベルでの取引です。

未確定の1議席を残し、英下院選挙の最新の結果は保守党364議席、労働党202議席。出口調査時点よりやや両党の差は縮まっていますが、ジョンソン首相率いる保守党の単独過半数獲得は揺るがず、1987年以来の大勝となりました。
ジョンソン首相は勝利宣言し「EU離脱にケリをつける」と述べ、1/31の「EU離脱」実現はほぼ確定的です。

昨晩海外市場ではトランプ大統領が「米中貿易交渉が大きな合意に近づいている」とツイートしたことで夜間にドル買いが強まり、ユーロドルは一時1.1103の安値をつけました。その後出口調査の結果により東京市場で一転してユーロ買いが強まり、1.1199まで上昇したことで、未明からの数時間で最近では大きな96pipsの値幅での動きとなっています。

尚、米中交渉に関しては追報として米中貿易交渉で第一段階の原則合意をトランプ大統領が承認、合意条件として15日に発動される予定だった中国への追加関税実施を延期、実施済みの関税も一部引き下げる見込みとの報道が流れています。

テクニカルにはユーロドルは今朝方の上昇で1.1154にある200日移動平均線を突き抜けて上昇、11月以降に形成されたダブルボトムのターゲットに接近しています。ただ、今朝方の上昇後は落ち着いた動きとなっており、1.1200には乗せきれなかったこと、本日の欧米市場では米国の対中追加関税回避と英国の保守党圧勝のユーロにとって相反する材料消化を行う形となること、EU離脱に向けての混乱は終息する見込みとなったものの、今後はEU離脱実施による欧州にとってのプラス面とマイナス面の評価に関心がシフトするであろうこと等考えると、必ずしも一方向のユーロ買いとはなりにくいものと思われます。

年内の2大不透明材料だった米中問題と英総選挙がいずれもとりあえずの「リスクオン」の方向で決着を見たことで、序盤の欧州株価指数先物、時間外の米株価指数先物はアジア市場に続いて全面高の様相。今晩この後は22:30に米11月の小売売上高速報値の発表があります。

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