豪州ドル対NZドル相場
前回のレポート(9月10日付:1豪ドル=1.0664NZドル)以降、豪ドル対NZドルは概ね1.0650〜1.0850NZドルのレンジで上下しています。現在のスポットはレンジ下限を少し下回る1.0620NZドル付近となっています。
この間の流れは9月下旬にかけて両国の景況感格差で豪ドル買いNZドル売りから1.0850NZドル方向となり、10月の豪州中銀利下げ思惑で1.0650NZドル方向、11月のNZ中銀利下げ思惑で1.0850NZドル方向、その後は予想外の据え置きでNZドル買いとなり、1.0620NZドルまで来ています。
年内は12月3日に豪州中銀の金融政策があり、現状では先々利下げ予想のエコノミストが多いですが、19日発表された豪州中銀議事要旨内では次の行動は今後の世界経済や経済指標次第となっているので、実際に利下げするか否か判断できずに、相場はここ2〜3日横這いになっています。
さて、前回9月のレポートで、
「大きな流れの3角保合いは昨日現在で1.0235〜1.1165NZドルで収斂を継続しています。このレンジ内の1.0720〜50NZドルに強い抵抗ゾーンがあり、今回(9月3日)もここで止められています。もし1.0760NZドルを越えて終わる様だと、1.0800〜10、1.0860〜70NZドル方向になります。逆に、この強い抵抗線に遮られ、1.0620〜30NZドルサポートを下回ってくると、1.0530〜40NZドルまでの下押しになりそうです。当面は1.0530(先に1.0620)〜1.0750NZドルレンジでの上下確認の相場になりそうです。」
としましたが、実際は冒頭に記した相場の動きにある様に、1.0620NZドルサポートを割れず、上値は1.0720〜50NZドルゾーンを越えで1.0860〜70NZドルの抵抗線をトライして反落しています。
豪ドル/NZドル週足
大きな流れ(2015年から)は引き続き1.0240〜1.1160NZドルの三角保合いで収斂しています。このレンジはまだ暫く続きそうで、このレンジ内の1.1000に強い抵抗線が控え、サポートは1.0300NZドルにあります。むしろ1.03〜1.10NZドルでの収斂と見ておいた方が良さそうです。
また9月初旬からは1.0630〜1.0840NZドルで緩やかな豪ドル高トレンドを形成していましたが、11月14日に下抜けており、目先はNZドル高豪ドル安の流れに入っています。1.0600〜10NZドルにもサポートあるので、もし下抜ければ前回に底値と想定した1.0530〜40NZドル狙いになりそうです。上値は1.0670〜80NZドルに抵抗線ありますが、1.07台に確りと乗せて終われば、目先の豪ドル安の流れは一度終わりそうです。この場合の上値抵抗線は1.0730、1.0780NZドルの順にあり、越えれば再び1.0850〜60狙いになります。
豪ドル/NZドル/日足
下記チャートを見ますと、青の為替は月末終値ベースで、1.0490〜1.0990NZドルレンジで収斂を続けています。
またオレンジの豪州株NZ株は依然として、相対的にNZ株>豪州株を続けていますが、ここ4ヶ月間は0.614〜0.619間で横這いを続けています。このチャート期間だけでも一貫してNZ株>豪州株ですので、そろそろ両国間の資金の流れが変化するのか、分岐点に差し掛かっている可能性もあります。
為替(青)と相対株価指数比(オレンジ)
(11月20日11:00現在、1豪ドル=1.0615NZドル)
(前回は9月10日掲載)
オーダー/ポジション状況
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