ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、(下の)ギャップを埋める可能性が高く、さらにギャップを埋めるとその方向への動きが強まる可能性もあることに注意しつつ「7.18レベルをサポートに7.43レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.25レベル、高値が7.42レベルとギャップはかろうじて埋めることなく底堅い値動きを続けました。
先週は南ア関連では目立った材料がありませんでしたが、米中通商協議の進展期待によるリスクオンの動きがランドの下支え要因となっていましたが、値動き自体が鈍かったこともあって、大きなトライアングルの中での動きを続けていることには変わりはありません。
今週は注目のイベントとして21日に南ア中銀の政策金利発表がありますが、コンセンサスは6.50%の現状維持となっています。それを占う事前の経済指標として20日にはCPIの発表があり、こちらは年率で3.9%と若干の低下予想となっています。CPIが予想に反して上昇するような動きが出てくるとランド売りにつながりそうですが、翌日の政策金利イベントを前には動きにくいかと思います。
そして、既にジャンクにしているため影響は限定的と思われますが、S&Pの格付け見直しが週末(金曜NY引け後?)に予定されています。こちらのコンセンサスは格付け引き下げとなっていますので、来週初のランドの動きには注意と言えるでしょう。こうした材料を考えながら、いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)
先週後半からの動きは底堅いもののイベントを控えてレジスタンスライン(ピンクの太線)が上値を抑えてくるでしょうし、仮に下げる動きとなった場合、今度は3週間前と2週間前にギャップを埋めに7.20レベルを試しやすくなると考えられます。
最近の値幅を考えるとそこまで動くかは疑問ではありますので、7.25レベルをサポートに7.45レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。今週もイベントはあるものの、来週初の動きには注意と繰り返しておきます。
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