豪ドル/円、日足の形状が悪化。73.50割れで越週した場合は一段の下落へ。
14日に発表された10月のオーストラリアの失業率は、5.3%(市場予想:5.2%)、新規雇用は▼19千人、(同+15千人)と市場予想より大幅に悪化しました。雇用の内容を見てもフルタイム▼10.3千人、パートタイムも▼8.7千人減少しています。この結果を受けて豪ドルは対米ドルで0.6800割れ、対円でも74円割れまで下落しています。米中貿易協議への先行きに不透明感が残っており、これと相まってリスク回避的な動きがやや強まる傾向にあります。
チャートを見ると、日足は8/26に付けた69.97を起点として下値を切り上げる流れを維持していますが、11/7に付けた75.67を直近高値として上値も切り下げ始めています。短期トレンドは“豪ドル強気”の流れを変えていませんが、73.50割れで終えた場合は短期トレンドが変化して下値リスクが高くなります。日足の上値抵抗は74.40〜74.60、75.00-10に、下値抵抗は73.30-40、72.40-50にあります。
21日移動平均線は74.58に位置しており、現時点ではこれを下抜けているため、下値リスクが点灯中です。また、120日線は73.94にありサポートとなる可能性を残していますが、200日線は75.70に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変わりありません。
一方直近の週足は、変化の兆しとされる寄せ線に近い形で終えています。現状は下値を切り上げる流れには変化が認められませんが、先週足の上ヒゲがやや長く、上値トライに失敗して押し戻された形となったことや、豪ドル/円の一相場の傾向である5〜6円のターゲットの達成圏内に到達したこと、今週は寄り付きから反落しており、先週付けた75.67で戻り高値を確認した可能性が生じています。現状は下値を切り上げる流れを守っていますが、73.70以下で越週した場合は一段の下落リスクが点灯します。週足ベースで見た強い上値抵抗は74.40-50、74.80-90に、下値抵抗は73.80-90、 72.10-20にあります。31週、62週移動平均線は74.61と77.20に位置しており、両者を下抜けており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。また、中・長期トレンドも78.50超えで越週しない限り変化しません。
豪ドル/円【週足】:11/14現在31週移動平均線は74.61に、62週線は77.20にあり、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化ない)
オーダー/ポジション状況
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