シカゴポジション(CME)204
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年11月5日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴのNZドルポジションは前週と比べて1,400枚程度ショートを減らしましたが、まだネットで3万9000枚もあり、NZドルにしては依然としてかなりのショートを維持しています。先安観は強いままです。
内訳はロング2,700枚増、ショート1,300枚増で、両建てでポジションを増やしています。
チャートを見ても、まだ短期の横抵抗線(黒の短いライン)を越える勢いがなく、仮に越えても次の黒い線(0.6460米ドル付近)の抵抗線があります。但し、ここを越えると、赤のNZドル安トレンドラインが0.6530米ドルまで迫ってきているので、豪ドルが抵抗線の上抜けをすると、NZドルも追随する可能性高く、その際はシカゴのショートポジションの多さから買戻しが強まりそうです。
実際のNZドル米ドル相場は、前週まで逆H&S完成後の右肩辺りで推移していましたが、現在は首付近までNZドルが売られています。10月初旬底値からのNZドル上げサポートが0.6300〜10米ドルにあるので、ここを切ると再度、0.6250〜60、ダブルボトムである0.6200〜10米ドルの2点を試す流れになりそうです。上値は0.6400、0.6450米ドルに抵抗線があり、後者を越えて終わると、NZドルのショート買戻しが出易くなりそうです。
明日はシカゴ締日ですが、13日にはNZ中銀の金融政策発表が控えているので、この結果待ちで0.6300〜0.6450米ドルのレンジ抜け材料になりそうです。
(1NZドル=0.6346米ドル、11月11日14:10)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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