NZの2019年第2四半期GDP結果
本日早朝に公表されたNZの第2四半期GDPは以下の通りとなりました。
NZのGDPは前期比・前年比ベース共にエコノミスト予想を若干上回りました。
とはいえ、2013年第4四半期以来の低さに留まっています。好調は家計消費のサービス部門で、不調は消費財製造部門でした。それでも金額ベースでは初めてGDPが3000億NZドルを越えたと、NZ統計局が発表しています。
NZのGDP推移(前年同期比ベース、赤い線は今回のGDPをベース)
(棒グラフ:前期比、折れ線グラフ:前年比)、出所:NZ統計局
実質可処分所得の推移を表したグラフです。年率ベース(折れ線)では2016年4Q(青の矢印)以降所得の伸びが、依然として下降線を辿っています。昨年の4Qは前期比でマイナスになりましたが、1Q・2Qでは回復しています。GDPの60%を占める消費関連数値ですので、この数値動向は注目しておきます。
(棒グラフ:前期比、折れ線グラフ:前年比)、出所:NZ統計局
また、家計消費支出で年率(折れ線)ベースでは、ここ3四半期下げ止まってきた感じです。上記の可処分が下げ止まってくれば、上昇に転じる可能性が高くなってきます。
NZドル対米ドル相場は、米FOMC前に0.6340〜45米ドル付近で推移していましたが、FOMCで先々の追加利下げは今後の米景気次第との内容に米ドルが買われ、NZドルは0.6300米ドルまで売られました。その後予想を上回るNZの2Q・GDP発表後に0.6330〜35米ドルまで小反発しましたが、内容自体は芳しくないので、再度0.6300米ドル絡みまで売られています。
相場は依然として0.6260〜0.6460米ドルのレンジ相場は変わっておらず、短期的にNZドルが弱い中で、現在0.6290〜0.63米ドルのサポートに止められている形です。サポート切ればレンジ下限までのトライに繋がる可能性が高まります。上値は0.6360〜70、0.6390〜0.64米ドルの順に抵抗線があります。
(9月19日14時00分、1NZドル=0.6310米ドル)
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