ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、もみあいレンジを大きく抜けることは無さそうで「6.80レベルをサポートに、7.05レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が6.93レベル、高値が7.26レベルともみあいを上抜け上昇相場の底堅い展開となりました。
先週のランド円は他のクロス円同様に香港の条例撤回に際しリスクオフの巻き返しの動きが主要因です。香港の動向がここまで新興国通貨に影響を与えるとは正直、思っていませんでしたが、流動性が少ないことが逆にトルコリラ円やランド円といった通貨ペアで上昇につながったと言えます。
ただ、南アフリカにとって国内問題は相変わらずエスコムの債務問題から同国の格付けに対する懸念は消え去っていませんし、南アフリカにとって最大の貿易国という理由で大きな注目材料である米中通商協議は10月まで延期され、目先は細かな南ア関連の経済指標はあるものの来週のFOMCにおける米国の利下げに目が行きやすいという感じがします。
テクニカルにいつもの4時間足チャート((上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
テクニカルにはこれまでの下降チャンネルを上抜け上昇チャンネルへと方向転換してきました。また対ドルの動きでもドルランドとドル円がそれぞれドルが逆方向の動きとなっていることでランド円の買いが勢いづいています。
ファンダメンタル面では油断できないものの、テクニカルに引き続き上昇傾向を続けやすいと見て、今週は7.10レベルをサポートに7.40レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
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