ユーロドル1.12台半ばで方向感なく推移
週末の東京市場でユーロドルは動意薄。昨日海外市場では予想外に改善した米消費者物価指数の発表後ドル買いが強まり、発表前1.1285レベルで取引されていたユーロドルは1.12台半ばまで急落。その後も米長期金利の上昇が続いたことからユーロドルは1.1245まで下落しました。
しかし、深夜に長期金利の上昇が止まるとユーロドルも下げ止まり、以後1.12台半ばを中心とした方向感のない取引が継続しています。
昨日も行われたパウエルFRB議長の議会証言で、同議長は中立金利や自然失業率が従来の想定より低下していると述べ、現状の金融政策が当初考えられていたほど緩和的ではない状況にあるとの考えを示しました。
これに対してはFRB内でもパウエル議長の同様の考えを表明し、早期に予防的利下げに踏み切るべきだと考えるメンバーと、堅調な米経済と低失業率、相応のインフレ率に加えて株価もこれまでにない水準にある現状で、利下げの必要はないと考えるメンバーに分かれている模様であり、先行きの金融政策の方向性がやや見えにくくなりつつあります。これから月末のFOMCまでは各種の米経済指標の内容に一層神経をとがらせる必要がありそうです。
テクニカルにはユーロドルは21日移動平均線に頭を抑えられ、90日線と一目均衡表の「雲」にサポートされる位置を保っており、ややレンジ相場の様相を呈しています。
序盤の欧州株価指数先物はおおむね堅調推移。今晩この後21:30に昨日の消費者物価に続いて米6月の生産者物価指数の発表があり注目されます。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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