トルコリラ円ショートコメント(19/6/24)

FOMCで米国が緩和に舵を切ることから、リスクオンの動きと全般的なドル売りの動きがトルコリラにも買い材料となりました。

トルコリラ円ショートコメント(19/6/24)

トルコリラ円ショートコメント

先週の振り返りですが、上昇チャンネルから下降チャンネルへと転換を考え「18.50レベルをレジスタンスに17.80レベルをサポートとする週」を考えました。実際のレンジは安値が18.26レベル、高値が18.77レベルと、予想よりもトルコ高水準での取引が続きました。

先週は週初こそじり高で始まりましたが、トランプ大統領がS400購入の場合に3つの制裁を考えていると発言したことで週初の水準に下押し、しかしFOMCで米国が緩和に舵を切ることから、リスクオンの動きと全般的なドル売りの動きがトルコリラにも買い材料となりました。そこへ更にエルドアン大統領がトルコの高金利は容認できないと発言し、再度週初の水準へ下押しした後、やや買い戻しが入って週末のイスタンブール市長選挙待ちとなりました。

イスタンブール市長選は、野党候補が一本化されたことや与党AKPによる再選挙自体に反発した市民の声が反映され、前回の選挙を大きく上回る大差での野党候補勝利となりました。この結果を受け、週明けのトルコリラは対ドル、対円ともに好感してトルコリラ買いが先行していますが、想定の範囲内でもあり、このままトルコリラが堅調な動きを続けられるかどうかは疑問です。

今週末には大阪でG20サミットがありますが、エルドアン大統領はトランプ大統領、プーチン大統領と米国ロシア双方との首脳会談が予定されているため、S400購入の行方次第で来週はトルコリラが上下どちらにも動く可能性があります。週内はここ2週間のレンジ内でのもみあい継続と考えることが妥当でしょう。

トルコリラ円ショートコメント

いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

いったんこれまでのチャンネルは全て消して、今週はトライアングル(三角もちあい)をピンクのラインで示しました。しかし、週明けのトルコリラ買いで上側のレジスタンスラインをトライしている動きとなっています。ただ、このイスタンブール市長選の結果だけで、買い続けることは考えられないため、基本は先週のもみあいの中心となった18.50レベルを中心に上下50銭程度のレンジを考えておくとよさそうです。

今週は上記の通りもみあいを考えつつも週初の高寄りを考慮し、18.20レベルをサポートに18.95レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

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