NZ政策据え置き決定(2016年4月28日)

4月28日の朝方、NZ中銀の金融政策の発表がありました。

NZ政策据え置き決定(2016年4月28日)

NZ政策据え置き決定(2.25%のまま)

4月28日の朝方、NZ中銀の金融政策の発表がありました。
今回の理事会で現行の2.25%で金利据え置きを決定しました。一部で緩和予想あったものの、予想通りの結果となりました。

              (NZ政策金利)    

              (NZ政策金利)    

中銀声明要旨

世界経済の見通しは中国含めた新興国の景気鈍化で状況は悪くなった。商品市況は若干上昇したが、それでもまだ低いレベルに留まっている。
世界的な金融政策は、量的緩和やマイナス金利導入で極端なほどに緩和基調が継続している。資本市場のボラティリティは落ち着いてきた。しかし、先進国の金融政策には今後も注意が要する。

国内経済は流入する移民、建設関連、観光業、金融緩和状態により下支えられている。日用食料品価格は幾分改善した。それでも多くの農業関係者の収支はまだトントンより下回っている。
為替レートは適切と思っているNZの輸出価格よりは(NZドルが)高くなっている。NZドル安はインフレ上げや輸出セクターには望ましいものである。
オークランドの住宅価格はまだ上がる様相を示している。住宅価格自体も高い水準のままにいる。このため追加の住宅供給が必要である。

対外的にはまだ多くの不確実性が存在する。とりわけ中国と世界資本市場の先行きである。これは主力となる日用食料品の動向に影響を与える。結果、先行きのインフレ期待を減じる。一方で移民の増加は住宅価格圧力を増している。インフレは依然低く、これは原油価格や輸入価格の下落によるもの。

我々はインフレ期待が戻ってくると期待している。金融政策はこれまで通りに緩和基調を継続する。将来的なインフレが目標レンジの中間に近づくようになるには一段の緩和が必要かもしれない。今後も新興国の経済データを要ウォッチしていく。(要旨終)

コメント

NZ中銀は据え置きしましたが、現在までのNZ高には不満を感じているニュアンスあります。まだ緩和基調続け、インフレ目標レンジの中間までいかない場合には一層の緩和を実施していくことを表明しています

NZドルは対米ドルで0.6830〜40で推移していましたが、据え置き公表後には、緩和を期待していたのか、NZドルは0.6930〜40まで急伸し、現在も0.69付近で推移しています。この0.6910〜20には抵抗線があり、ザラ場でこの水準を抜いているのでNZ高に向かう気配を見せています。もしこのまま抵抗線を抜ける形で終われば0.70台半ばまでの上値余地が出てきます。一方で、0.6810〜20を下抜くとNZ安の流れに入りそうです。

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