ランド円ショートコメント(2019/5/7)

先週は本邦個人投資家が動かなかったことから動意は鈍かったものの、明日8日に行われる南ア総選挙において、

ランド円ショートコメント(2019/5/7)

ランド円ショートコメント

今回はここ2週間の振り返りから入りましょう。

先々週のランド円は、その前の週に8円の大台で反落した動きを受け、上値の重たい展開でスタートしましたが、南アの経済指標が弱かったこと、またエスコムの停電が南アの生産性を下げていることから更なる景気の減速が懸念されるとの見方が広がり、連日のランド売りから25日には7.68レベルの安値をつけ、週末にはやや戻しての引けとなりました。

先週は本邦個人投資家が動かなかったことから動意は鈍かったものの、明日8日に行われる南ア総選挙において、与党が議席を減らすであろうとの思惑が更に上値を抑える動きにつながりました。与党ANCが過半数を割ることは無いとはいえ、都市部では一向に改善が進まない南ア経済への不満も強く、ヨハネスブルクでは過半数を割り込む可能性が指摘されています。こうした事もランドの重石となって明日の選挙待ちとなったはずですが、週末に南アにとっても大きな事件が起きました。

対中制裁の関税25%を10日から適用するというトランプ大統領の発言です。

南アにとって中国は最大の貿易相手国であり、中国発のリスクオフの動きが出てくると、素直にランド売りにつながりますが、昨日週明けのランドは、対ドル、対円ともギャップを空けて始まりました。本日7日は7.60レベルまで安値を拡げていますが、今週最大の材料である選挙も悪材料となりやすいため、ギャップを埋めることは徐々に困難になって来ていると言えるでしょう。

いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円ショートコメント

3週前の8円の大台からレジスタンスラインを引き、それに平行な下降チャンネルをピンクの平行線で示してあります。やや上値の余地が狭い感はありますが、テクニカルにはこのレジスタンスを大きく上抜ける動きは難しいと見るべきでしょうし、先週末の終値が7.73であることを考えると、せいぜい高値はギャップを埋める程度ではないかと見ています。また、下値は今週末には7.40レベルまで下げてきます。

今週のランド円は南ア総選挙、米中協議の行方といったイベントを睨みながらも、7.75レベルをレジスタンスに、7.40レベルをサポートと一段安の週をみておきます。

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る