78.00割れで終えた場合は下値リスクが点灯、77.50割れで短期トレンドが変化。
世界経済の緩やかな拡大基調にはまだ大きな変化は認められませんが、年初にIMFが世界経済見通しを下方修正したことに続き、OECDも3/6には再び下方修正しており、世界経済の先行きは不透明感が増しています。オーストラリア経済自体には大きな不安材料はないものの、1月の小売売上高が予想比悪かったことや、第4四半期のGP成長率もやや弱いものに留まったこともあって、豪ドルは対ドル、対円で低位揉み合いとなっています。
チャートを見ると、日足は2/25に付けた79.78を直近高値として上値を切り下げていますが、77.80-78.00の下値抵抗を守って推移しており、上値トライの可能性を残した状態です。日足の上値抵抗が79.30-40、79.80-90にありますが、80円台で引けた場合は下値リスクがやや後退します。逆に78円割れで終えた場合は日足の形状がやや悪化して下値リスクが高くなります。さらに77.50割れで終えた場合は短期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。21日移動平均線は78.93に位置しており、これを上抜け切れておらず、下値リスクを残した状態です。また、120日、200日線も79.86と80.60に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化が認められません。
一方直近の週足は陰線引けとなり、80円超えトライに再び失敗して終えていますが、下値を切り上げる流れをかろうじて守って越週しており、反発に転ずる可能性を残した状態です。今週は77.90-00の週足の下値抵抗を守って反発に転じており、上値余地を探る動きに繋げています。しかし、79.80-80.00に週足の上値抵抗が控えており、これをしっかり上抜けて越週するまでは下値リスクにより警戒が必要でしょう。80円台で越週した場合は下値リスクが軽減されますが、この場合でも82円、84円に長期的な上値抵抗が控えており、急伸にも繋がり難いでしょう。今週の週足ベースで見た上値抵抗は79.80-80.00、81.40-50に、下値抵抗は77.90-00、77.20-30にあります。全て下抜けて越週した場合は一段の下落リスクが点灯します。31週、62週移動平均線は79.95と81.61に位置しており、中期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。
豪ドル/円【週足】:(3/13現在31週移動平均線は79.95に、62週線は81.61にありこれらを下抜けて中期トレンドは豪ドル弱気の流れにある。)
オーダー/ポジション状況
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