トルコリラ円ショートコメント(2019/3/11)

先週のトルコリラは、6日の欧州市場まではほとんど動かない流れとなっていましたが、

トルコリラ円ショートコメント(2019/3/11)

トルコリラ円ショートコメント

先週の振り返りですが、下降チャンネルの中でのじり安傾向を続けやすく「20.60レベルをサポートに20.95レベルをレジスタンスとする週」を考えました。実際のレンジは安値が20.22レベル、高値が20.86レベルと予想よりだいぶトルコリラ安での取引となりました。

先週のトルコリラは、6日の欧州市場まではほとんど動かない流れとなっていましたが、6日にトルコ中銀の政策金利発表があり、こちらは予想通りの現状維持だったのですが、イベント経過でトルコリラ売りが出た様子で、この売りが最近のサポート圏であった20.68レベルを下抜いたことで、ストップオーダーを巻き込んでの下げと考えられます。

ただ、年始以降トルコリラ円は着実に上昇してきたこともあって、本邦個人投資家によるトルコリラ買いのポジションはかなり積みあがっています。そして下がったところでは買いも出てくるという回転が続いていますので、今後トルコリラが一段安となる動きが出てくるようであれば、要注意と言えます。

そうした状況の中、8日にはトルコがロシア製ミサイルを購入するとのニュースが出ていますが、これによって米国との関係悪化が懸念され、米国からの制裁の可能性が高まると報じられています。仮に米国がトルコに対して何らかの制裁を加える場合、トルコリラの大幅安に繋がり、本邦個人投資家の高水準の買いポジションとともに気になるところです。

今週のトルコ関連のニュースでは、本日のGDP、経常収支、15日の失業率が注目されますが、それ以外にも先週のECB理事会以降、世界的な景気減速懸念がリスクオフの動きとなりやすい点はランド同様に新興国通貨のトルコリラも同じです。経済指標以上にリスクオフの動きと米国の動きに注意が必要な週と言えます。

4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円ショートコメント

3本のトレンドラインを引いてありますが、先週までは上の2本による下降チャンネルの中での推移でした。しかし、下抜ける動きとなったことで今週は下の2本による下降チャンネルの中での推移となりそうです。ただし、米国から何か制裁に関連するニュースが出てきた場合には一気に下げるリスクがある点にだけは気を留めておきましょう。

今週は下降チャンネルの位置から20.10レベルをサポートに、20.50レベルをレジスタンスとする週を見ておきますが、大きな下げが出てくる時には20円の大台も割り込むことになりそうです。

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