NZ中銀の金融政策結果(19/2/13)

本日、NZ中銀はオフィシャルキャッシュレート(中銀政策金利:OCR)を現行の1.75%に据え置きを決定しました。

NZ中銀の金融政策結果(19/2/13)

NZ中銀の金融政策結果

本日、NZ中銀はオフィシャルキャッシュレート(中銀政策金利:OCR)を現行の1.75%に据え置きを決定しました。今回も予想通りの結果となりました。

要旨内容は、前回削除された「…次のOCRの動きは上げも下げもある。…」が加わりましたが、これはいつも事で特に目新しいことではありません。
また世界経済の先行き減速リスクも各国中銀が使う傾向ですから、これも他国の要旨と変わりません。
今回、特に変わった点は、世界経済鈍化リスクにも関わらず内需は堅調であり、稼働率が高い水準によりインフレが中銀目標値の中間まで上昇すると予想した点にあります。世界経鈍化見通しの中でのインフレ上昇見通しですから、いずれ政策金利への影響を気にした市場参加者が増えることになります。

さて、金融政策発表前に0.6725〜30米ドルで推移していたNZドルですが、発表後に0.6840付近まで約110ピップス以上急騰しています。世界的にインフレは低下する傾向を発表する中銀が多い中、逆にインフレの上昇予想を好感したNZドル買いになっています。
相場は昨日の「N$シカゴポジション」内で書いた、0.6650〜0.6930米ドルの3角保合い内の0.6770〜80米ドルの抵抗線を越えたことで、現在は上値トライできる位置にいます。目先の抵抗線は0.6850〜60ドルにあり、ここを抜けるとレンジ上限方向になります。一方で、サポートは0.6770ドルのサポートを守ることが必要ですが、切れた場合はレンジ下限方向の動きが先行しそうです。(2月13日11:20、1NZドル=0.6825米ドル)

尚、中銀の金融政策要旨は以下となっています。

(中銀声明要旨)
オフィシャルキャッシュレート(OCR)は1.75%のままである。
我々はOCRを2019年・2020年通して維持すると予想している。我々の次のOCR変更は上げも下げもある。

雇用は最大レベルに近いところにいる。しかしながら、消費者物価指数コア・インフレは我々目標値の中間である2%を下回っている。継続的な金融政策のサポートを必要としている。

(我々の)貿易相手国は2019年には一段と緩やかな成長の伸びが予想されている。世界的な商品価格は既に和らいでいる。これはNZ経済活動が恩恵を受ける順風を減じている。貿易相手国のより急激な下方修正リスクは最近高まっている。

より弱くなった世界経済にも関わらず、我々は低い政策金利と政府支出がNZのGDP拡大を下支えすると予想している。低金利と継続的な雇用改善は家計消費や企業投資を支えると思われる。インフラ整備や住宅への政府支出は内需を支えている。
高い稼働率の圧力により、消費者物価インフレは我々目標の中間値2%まで上昇すると予想している。

この見通しには上げ下げのリスクがある。より明白となった世界経済の下方リスクは内需への影響があろう。しかし、インフレは多かれ少なかれ、コストプッシュによる価格上げでより早く上昇するだろう。

我々はOCRを暫くの間このまま維持し、それが雇用を最大限まで拡大することに貢献するだろう。そしてインフレを安定的にしていくだろう。

(以上)

(注)NZ中銀金融政策会合要旨は一部を和訳したものであり、詳細は金融政策要旨本文をお読みください。

次回の金融政策は2019年3月27日(水曜日)に予定されています。
(以上)

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