A$短期トレンドが弱気転換中(週報2016年4月第一週)

豪ドル/円はオーストラリア経済の総体的な強さを反映して84〜86円ゾーンでの堅調な推移を辿って来ました。

A$短期トレンドが弱気転換中(週報2016年4月第一週)

豪ドル/円、短期トレンドが弱気転換中、中・長期トレンドも弱気。

豪ドル/円はオーストラリア経済の総体的な強さを反映して84〜86円ゾーンでの堅調な推移を辿って来ました。世界経済の成長率鈍化による外需の低下傾向や、原油価格の動向が豪州経済の足を引っ張る可能性はありますが、総体的には足元の経済は安定しており、オーストラリア発の悪材料は見つかりません。一方で、オーストラリアが豪ドル安を歓迎していること、このところの急激な円高の進行で、短期トレンドが変化していること、中・長期トレンドも弱い状態にあり、豪ドル/円相場は短期的には一段の下落リスクが点灯しています。

チャートを見ると、収縮していた21日、120日、200日移動平均線を4/4の陰線が日足の実体ベースで下抜けており、短期トレンドが大きく変化した可能性が高くなっています。この移動平均線は4/6現在21日移動平均線が85.06に、120日、200日線はそれぞれ85.20と86.43にあり、3/30の日足が200日線にぶつかって反落に転じています。また、2/11に付けた77.59を直近安値として下値を切り上げて来たサポートラインを4/5の陰線が下抜けて終えており、短期トレンドが豪ドル弱気に変化しています。トレンドが変化して日が浅いことから一段の下落リスクに注意が必要です。80.00-20には中期的な下値抵抗があり、一旦は留まると見られますが、トレンドが変化して日が浅いことや、下げエネルギーが強いことから油断できません。

一方直近の週足は、実体が小さく上ヒゲがやや長い陽線が出て続伸の可能性に繋げましたが、31週移動平均線を上抜け切れずに越週しています。また、今週は寄付きから急落地合いとなっており、先週の86円台で戻り天井を確認した可能性が高くなっています。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は86.50-60にあり、これを上抜けて越週しない限り、豪ドル弱気の流れが変化しません。下値抵抗は前述の80.00-20にありますが、守りきれずに越週した場合は一段の下落リスクが点灯します。31週移動平均線は85.34に、62週線も88.91にあり中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。

             豪ドル/円【週足】

             豪ドル/円【週足】

4/6現在31週移動平均線は85.34にありこれを下抜けて下値リスクが高い状態に変化、62週線も88.91にあり、長期トレンドは豪ドル弱気の流れ

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