ニュージーランドドル週報(2018年8月第2週)

NZ中銀は9日、政策金利を1.75%に据え置くことを決定しました。据え置き決定は予想通りですが、

ニュージーランドドル週報(2018年8月第2週)

NZ/円、短期、中期ともにNZ弱気の流れ。一段の下落に注意。

NZ中銀は9日、政策金利を1.75%に据え置くことを決定しました。据え置き決定は予想通りですが、NZ中銀総裁の「低インフレは長期に亘って低金利を維持する余地を与える」とのコメントや議事要旨に「予想より長い2019年〜2020年にかけても現行の金利水準を維持すると予想」とあったことから、相当期間緩和的な金融政策を維持するとの見方が拡がり、為替市場ではNZドルが対ドル、対円で急落しています。

チャートを見ると、日足は上値を切り下げる流れを変えておらず、また、直近の日足(8/8)が75.00近辺にあった下値抵抗を実体ベースで下抜けており、新たな下落リスクが点灯中です。74.00-10には一段と強い抵抗があり、本来簡単には下抜けないポイントですが、日足、週足ともに形状が弱く一旦すり抜けてもおかしくありません。日足の上値抵抗は74.80-90、75.10-20に、下値抵抗は74.00-10、73.50-60にあります。21日、120日、200日移動平均線は75.71、76.61、77.56に位置しており、全てを下抜けて短期トレンドはNZ弱気の流れにあります。

一方週足は、3週連続陰線引けとなり、直近の陰線は上ヒゲが長く、上値トライに失敗した形で終えています。この流れを受けて今週は一段の下落に繋がっています。74.00-10に週足ベースで見た強い抵抗がありますが、これを割り込んで越週した場合は新たな下落リスクが点灯します。今週の週足ベースで見た上値抵抗は75.40-50、76.10-20に、下値抵抗は74.00-10、72.80-90にあります。31週、62週移動平均線は77.11と78.54にあり、この下に入り込んでおり、短・中期トレンドはNZ弱気の流れにあります。
月足を見ても、7月足は小陽線で切り返しましたが、上昇余力の強いものではなく、また、77.54に位置する31ヶ月移動平均線の下に入り込んだ状態です。上値を切り下げる流れにも変化が認められず、この月足の上値抵抗が79.80-90にあることから、80円超えで越月しない限り、長期トレンドはNZ弱気の流れに変化が生じません。

 NZ/円、短期、中期ともにNZ弱気の流れ。一段の下落に注意。

NZ/円【週足】:(8/8現在31週、62週移動平均線は77.11と78.54にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変わりない。)

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