オーストラリアドル週報(2018年7月第1週)

豪ドル/円、日足は下げ渋り。中期トレンドは豪ドル弱気の流れ変わらず。

オーストラリアドル週報(2018年7月第1週)

豪ドル/円、日足は下げ渋り。中期トレンドは豪ドル弱気の流れ変わらず。

オーストラリア中銀は3日、政策金利を予想通り、現行の1.50%に据え置くことを決定しました。決定会合の要旨もこれまで通りの内容で、経済の先行きに対して自信を窺わせるものですが、収入の伸びが緩やかなこと、家計債務の水準の高さに起因する家計消費の見通しを不確定要因としてあげています。翌4日に発表された5月の小売売上高も市場予想を上回る+0.4%となりましたが、為替市場への影響は見られず、引き続き米中貿易摩擦問題への懸念で豪ドルは対ドル、対円で上値の重い展開となっています。

チャートを見ると、日足は81.00〜82.00での低位揉み合いが継続中で、上下の抵抗を抜け切れていませんが、下値をゆっくりと切り上げ始めており、82円台の上値抵抗の厚さを確認する可能性に繋げています。現状は短期トレンドの変化が確認できず、83円台に日足の実体を戻すまでは下値リスクにより警戒が必要です。日足の上値抵抗は82.20-30、82.60-70に、下値抵抗は81.00-10、80.30-40にあります。21日、120日、200日移動平均線は82.21、83.36、84.84に位置しており全てを下抜けて短期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。83円台を回復した場合は短期トレンドが変化して下値リスクが若干後退しますが、84円超えで越週するまでは下値リスクを残します。

一方直近の週足は、実体が小さく下ヒゲのやや長い陽線引けとなり、上値トライの可能性に繋げていますが、上値を切り下げる流れからは上抜け切れておらず、短期トレンドの変化は確認できません。この週足の上値抵抗は、83.80-90にあります。一方で80〜82円ゾーンは中・長期的な下値抵抗ゾーンとして働くことも多く、80円割れで越週しない限り、下値余地もまだ拡がり難い展開が予想されます。今週の週足の上値抵抗は前述の83.80-90に、下値抵抗は80.10-20にあります。31週、62週移動平均線は84.05と85.14に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化が認められまません。
また、6月足も実体が小さいながらも陰線引けとなり、この足が83.40に位置する31ヶ月移動平均線を上抜け切れずに押し戻されて越月しており、長期トレンドも豪ドル安、円高の流れにあります。

豪ドル/円、日足は下げ渋り。中期トレンドは豪ドル弱気の流れ変わらず。

豪ドル/円【週足】:(7/4現在31週移動平均線と62週線が84.04と85.14にあり、中期トレンドは豪ドル弱気の流れを変えていない。)

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