オーストラリアドル週報(2017年10月第四週)

10/25に発表された第3四半期の消費者物価指数は前期比+0.6%に留まり、市場予想の+0.8%に届きませんでした。

オーストラリアドル週報(2017年10月第四週)

豪ドル/円、短期は一段の下値リスクに注意。中期は強気を維持。

10/25に発表された第3四半期の消費者物価指数は前期比+0.6%に留まり、市場予想の+0.8%に届きませんでした。前年比でも+1.8%に留まり、予想値であった2.0%を下回る結果で、中銀のターゲットにも届きませんでした。これを受けて為替市場では失望売りの動きが強まり、豪ドルは対ドル、対円で大きく下落しました。国内景気は好調さを維持しており、オーストラリア準備銀行も景気拡大基調が継続することによりインフレターゲットも達成されるとの楽観的な見方を示していますが、近い将来の利上げ期待はやや後退しています。

チャートを見ると、25日の日足が実体のやや大きい陰線引けとなり、この足が88.14に位置する21日移動平均線を下抜けており、また、8/11に付けた85.45を起点とする短期サポートラインからも下抜け始めており、新たな下落リスクが点灯しています。現状は87.00-10に強い下値抵抗がありますが、これを下抜けて終えた場合は85円方向への一段の下落に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は88.50-60に、下値抵抗は87.00-10、86.20-30にあります。

一方直近の週足は小陽線で引けて上値トライの可能性に繋げていますが、25日の第3四半期消費者物価指数の発表を受けて反落に転じており、現状は8/11に付けた81.78を起点とする短期的なサポートラインを下抜けた位置で推移しています。一方で、昨年6月に付けた72.53を起点とする中期サポートラインを守っており、この下値抵抗が85円台後半にあることや、31週、62週移動平均線が85.84と84.31に位置しており、中期トレンドは豪ドル強気の流れを維持しています。短期は一段の下落リスクが点灯中ですが、中期トレンドは85円割れで越週しない限り、豪ドル強気の流れを維持します。今週の週足ベースで見た上値抵抗は88.50-60と89.20-30に、下値抵抗は87.00-10、85.60-70にありますが、85円割れで越週した場合は中期トレンドが変化する可能性に注意が必要です。逆に可能性がやや低いものの90円超えで越週した場合は下値リスクが後退して一段廼上昇に繋がり易くなります。

豪ドル/円、短期は一段の下値リスクに注意。中期は強気を維持。

豪ドル/円【週足】:(10/25現在31週移動平均線は85.84に、62週線は84.31にあり中期トレンドは豪ドル強気の流れにある)

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る