ニュージーランド企業景況感指数
本日(金曜日)早朝、NZのPMI指数(企業景況感指数)が発表されました。
数値は前回の反動で、4月(3月からの下落)と同じような流れになっています(下図)。また5月は若干ながら下方修正となりました。
PMI指数は2016年末〜2017年初で少しダウンしましたが、移動平均線では上昇基調を保っているようです。懸念材料としては雇用が「良し・悪し」基準の50を下回ったことで、これまでの雇用改善→総賃金増のパターンが崩れるのか注目されます。
(1)項目
(2)PMI指数の月別推移と3ヶ月移動平均
PMI指数は50(黒い線)を基準に「良し・悪し」を示していますが、NZ経済は全般的に好調さを維持しているので、55(赤い線)に別途基準ラインを加えています。
今回の数値を受けて、第2四半期平均は56.8で第1四半期平均の55.7より良くはなっています。3Qには再度上向きになるのか、頭打ちになるのか注目されます。
為替は発表前に0.7320米ドル付近で推移していましたが、発表後のレンジは0.7314〜0.7328米ドルですのでほとんど値動きなく、過去のPMI指数同様にあまり材料視されていません。過去2週間で0.7240米ドルサポートと0.7330〜40米ドル抵抗線内で上下する構図はまだ変わっていません。それ以前のNZドル高トレンドから時間調整している感じで、来週発表の2Q消費者物価指数を材料にして、レンジ抜けが起きるかもしれません。
トレンドとしてはNZドル高が継続していますが、シカゴポジションのNZドルロングや消費者物価指数の上げ止まりを勘案するとNZドルの値幅調整に入ってもおかしくない状況になっています。(7月14日10時55分、1NZドル=0.7322米ドル)
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