カナダ中銀利上げ(17/7/13)

ECBや英中銀の陰で注目度は低いものの、次に引き締めに転じる可能性が高いのはカナダと言われ、ボロズカナダ中銀総裁も次の一手は利上げと発言していました。

カナダ中銀利上げ(17/7/13)

カナダ中銀利上げ

ECBや英中銀の陰で注目度は低いものの、次に引き締めに転じる可能性が高いのはカナダと言われ、ボロズカナダ中銀総裁も次の一手は利上げと発言していました。個人的には慎重に夏以降の可能性もあるのではないかと考えていましたが、大方の予想通り昨日の金融政策決定会合でカナダ中銀は0.50%から0.75%へと約7年ぶりの利上げを行いました。

これで米国に続いてカナダは先進国の中では2番目に引き締めへと舵を切ったことになりますが、昨日の声明では「潜在成長力を上回る成長が続くとの自信」を示し「原油安への適応がほぼ完了し製造業、サービス業ともに拡大」と述べています。また、カナダでは都市部の住宅価格高騰が続いていることから、米国同様に年内あと1回の利上げが見込まれます。

こうした動きを受け、これまでも利上げ思惑から堅調に推移していたカナダドルは対ドル、対円ともに一段の上昇となりました。次の週足をご覧ください。上段がカナダ円、下段がドルカナダです。

            カナダ円ドルカナダ週足

            カナダ円ドルカナダ週足

カナダ円は2015年からのレジスタンスライン、昨年高値と上抜け長期的な上昇トレンド入りの芽が出てきましたし、ドルカナダも2016年安値からのサポートラインを割り込んだことで一段のドル安・カナダドル高が見込まれるチャートとなっています。

米国の利上げは多くの市場参加者のコンセンサスとして既に織り込み済みですが、カナダ中銀の年内2回の利上げ(内1回は昨日)はまだこれから織り込まれていく段階のように思えます。秋から年末に向け米国とカナダと双方の利上げ、そしてカナダ円、ドルカナダともにどこまで上昇するか、しばらくは目が離せない通貨ペアと言えそうです。

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