ECB理事会前にユーロ小動き
ECB理事会を控えた本日の東京市場でユーロは対ドル1.090台、対円121円台半ばを中心とした小動きに終始しました。
日銀政策決定会合は金融政策を現状のまま維持することとしましたが、同時に発表となった展望リポートで景気判断を「緩やかに拡大に転じつつある」に上方修正、景気に「拡大」の表現が用いられたのは2008年3月以来9年ぶりのことです。
今晩のECB理事会では、日銀同様金融政策に関しては現状維持が予想されていますが、フランスの大統領選の結果によりフランスのEU離脱リスクが大幅に後退したことや、足元のユーロ圏の景況感が約10年ぶりの改善を見せていること等が、今後のECBの緩和政策離脱へ道筋への議論がなされるのではないかとの思惑を生んでおり、この後20:45からの政策金利の発表と21:30からのドラギ総裁の記者会見に注目が集まります。
もし、ドラギ総裁の口から政治情勢の変化や景況感の改善に関して肯定的な発言が出た場合には次回以降の出口戦略への思惑からの金利上昇とユーロ買いがありそうです。
フランス大統領戦後のユーロは対ドルで3月の高値1.0906近辺で取引されています。
ユーロの上昇には一服感も出ていますが、センチメントの改善に緩やかな上昇トレンドが続きそうです。ユーロドルは昨年高値1.1616からの安値1.0341(1/3)の半値戻し1.0979、や節目の1.10を充分うかがえる位置にあり、この水準を抜けた場合には昨年11月高値の1.13を目指す動きとなるものと思われます。
序盤の欧州株価指数先物はECB理事会を控えての警戒感から軟調に推移。
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