ユーロドル:2月23日のファンダメンタル分析
テーマ:ルペン・リスクやや後退。
昨日は東京時間1.0535と前日のNY引けの水準で始まるも、フランス大統領選挙でEU離脱を掲げるルペン候補の支持率が上がってきている事を背景に、ユーロ圏での先行きの政治不安から、ユーロ売りが優先、欧州時間に入るまでじりじりと下押し、1月11日以来の1.0500ドルを割れて1.0494まで下げました。
ところが、欧州時間に入り、中道のバイル元教育相が仏大統領選挙への出馬を撤回し、やはり中道のマクロン前経済相に協力を申し出たとの報道で、一転ユーロの買い戻しとなり、1.0565まで上値戻ししました。
マクロン候補の支持基盤に、バイル候補のそれが加われば、ルペン候補が勝利する可能性が相対的に低下するとの見方で、ルペン・リスクのやや後退となりました。
昨日は、ルペン候補にも政治的なスキャンダルが浮上で、その意味でもリスク・オフが後退しました。
その後、東京時間の早朝4時に注目のFOMC議事録が公表され、その中でドル高が懸念されていた事から
ドル売りとなりユーロドルは一時1.0574まで上昇して、NYを引けました。
ユーロドル:2月23日のテクニカル分析
ポイント:ユーロ圏の政治不安からユーロは戻り売り優先継続。
昨日の安値は1.0494と、先行スパン1の1.0558の下抜けを試しましたが、1.05台後半へ上戻して引けています。このあと先行スパン1が下支えとなるのか、1.050を試すのか、いずれかの選択を迫られます。
昨日は依然、横ばいの日足の一目均衡表の転換線1.0616、基準線1.0675を回復できていません。
テクニカルには、依然2本の先行スパン1.0513と1.0821の間にあるものの
2日の高値1.0829を付けた後の下押しトレンドの継続の中にあるとの見方に変わりはありません。
今日のポイントは、日足の一目均衡表の転換線です
同線を下回っている限りは安値更新の可能性がありと見ます。
下値目途は、
1.前日安値の1.0494、そして1.0558に位置する日足の一目均衡表の先行スパン1。
2.同レベルを下抜けてくれば売りサインとなり、1月3日の年初来安値1.0339が意識されます
上値目途は
1. 転換線の1.0616、基準線の1.0675の回復。
2. その上値は今後1週間程度横ばいと見られる日足の一目均衡表・先行スパン2の1.0821
ですが
その後の反落に注意です。
今日のレンジは、1.0450~1.0650と見ます。
オーダー/ポジション状況
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