ランド円ショートコメント
まず先週の振り返りですが、「8.35レベルをサポートに、8.60レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていましたが、実際のレンジは安値が8.31レベル、高値が8.54レベルとなり、わずかにランド安水準ではあったもののほぼ予想レンジ内の動きとなりました。
先週取り上げたムーディーズによる南アフリカの格付け見通しに対する懸念の発言が尾を引いたと考えられ、週前半のドル円の下げに対してドルランドはドル買い・ランド売りの動きとなり週央に安値を付ける動きとなりました。しかしその後は、ドル円が上昇する中でドルランドは逆に上値の重たい展開を続け、週末には前週高値を上回る水準での引けとなりました。ここまでの流れの中で、いったん南アフリカの格付けに対する懸念は短期的には消化されたとみて良いでしょう。
今週の南アフリカの材料は15日にCPIと小売売上高が予定されていますが、CPIは前年比で6.8%と前月並みの予想、小売売上高は同じく前回の3.8%から2.0%へと悪化が予想されています。サプライズが無ければそれほど大きな影響は無いと思いますが、ランドは時々経済指標に過敏に反応することがあるため、念の為注意しておきましょう。
チャートをご覧ください。4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)です。
ランド円、ドルランド、ドル円四時間足
先週示した8.35の下限と8.60の上限のレンジは引き続き有効と考えられますが、中段のドルランドが緩やかなドル安・ランド高傾向を示していることから、ドル円の動きも手伝ってやや底堅いランド円の値動きが予想されます。
今週は8.40レベルをサポートに、8.60レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
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