ドル円、日経平均小幅続伸
本日の東京市場で日経平均株価は米国市場でのNYダウの連日の高値更新を受け、小幅続伸しました。日経平均の終値は前日比65円高い19,467円。
一方ドル円もややドル買いが強く115円台に乗せています。
一昨日日銀が一部の期間での債券の買いオペレーションを見送ったことから、すわテーパリングかと一部で動揺がはしっていましたが、本日のオペレーションで5年超10年以下の国債の買い入れ額を4,100億円から4,500億円に拡大、異なる期間で小額とはいえ買い入れ額を増額したことで、やや円金利上昇圧力が和らぎ、ドル円にも買い安心感が生じた模様です。
一方で昨晩トランプ大統領とメキシコのペニャニエト大統領が国境の壁の費用分担をめぐるツイッターでの応酬の後来週の会談を中止したことなど、連日のように発生している対米貿易黒字国との摩擦問題に対する市場の警戒も強く、ドル円も頭の重い状況が続いています。
昨晩トランプ氏は講演の中で、今後の貿易協定には通貨安誘導を制限する為替条項を含めるとの発言をしており、2月7日にも開催されると予定されている日米首脳会談でそのことに言及がなされるのではないかとの憶測も広がっています。
朝方発表された12月の消費者物価指数は全体で前年比+0.3%と予想の+0.2%をやや上回りました。また、午後に発表となった日銀による「基調的なインフレを捕捉するための指標」(除く生鮮食品、エネルギー、所謂コアコアCPI)は12月前年比+0.1%と予想通り11月の+0.2%から低下しています。
なお、総務省統計局は1月分の統計からは新たに生鮮食料品とエネルギーを除く消費者物価指数を公表、これをヘッドラインに含めると発表しています。(総務省は従来アルコールを除く食料品とエネルギーを除くCPIを公表してきたが、これは継続するものの、新設の「総務省版新コアコアCPI」で代替し、より基調のインフレを反映すると考えられる新指標を重視する姿勢に転換するもので、日銀のコアコアCPIに近い考え方になるものと推察されます)
今晩は米国で個人消費、耐久財受注、製造業受注等多くの指標が発表されますが、特に22:30に発表される第4四半期GDPに注目が集まります。予想は前期比年率+2.2%と前回の+3.5%を下回っていますが、もし強めの数字が出た場合には株価を通じ為替にもドル買い圧力がかかることになるものと思われます。
序盤の欧州株価指数先物はまちまちの推移。ドル円は115円前半での取引です。
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