トランプ氏会見まで警戒態勢(2017年1月10日)

海外市場でのリスク選好のセンチメントの弱まりを受け、本日の東京市場でドル円は続落

トランプ氏会見まで警戒態勢(2017年1月10日)

トランプ氏会見まで警戒態勢

海外市場でのリスク選好のセンチメントの弱まりを受け、本日の東京市場でドル円は続落、一時115.20をつけました。
朝方発表となった中国の12月の生産者物価指数は11月の3.3%、事前予想4.6%を大きく上回る5.6%となりましたが、一方消費者物価指数のほうは、事前予想、前月をともに下回る2.1%、これを受けてドル円は一時116.21まで上昇しましたが続かず、昼過ぎには安値115.20までずるずると下落。しかし、115円に接近すると前回同様実需筋と見られる買いが入り、底割れは回避した形です。

市場では明日予定されているトランプ次期大統領の記者会見に警戒感が高まっており、様子見気分が強くなっています。海外時間に入りドル円はやや持ち直し再び116円近辺での取引となっています。
ドル円の伸び悩みに日経平均も振るわず本日は152円安の19,301円で終了しています。

トランプ氏の会見はもともとは12月に予定されていた、自らの率いるトランプグループとの利益相反に関するものであり、今回もその話題が少なくとも含まれるものと思われますが、内容は一般的な記者会見に変更されたとも伝えられています。
今回の記者会見は当選後初のものとなることから、何が飛び出してくるかわからない怖さがあります。もっとも約10日後に控えた大統領就任を前にトランプ氏がユーフォリアに水を差す発言ばかりをするとも考えにくく、基本的には前向きなカラーを打ち出してくると考えられ、大きな心配は無いと思われますが、要は市場がどの部分にどう反応するかの世界なのでもちろん警戒は必要です。

メディア嫌いで就任から現在まで中国、自動車産業、景気刺激、雇用、減税、反対者のバッシングとさまざまなテーマの発言をツイートを中心に一方的にしてきたトランプ氏だけに記者からの質問も出る会見内容は興味深いものがあると同時にパンドラの箱となる可能性もあり目が離せません。会見は日本時間12日未明の予定ですが、一日程度伸びる可能性もあるとのことで時間は今のところ不明です。

今晩の米国指標は卸売在庫程度で大きなものはありません。
序盤の欧州株価指数先物はまちまちの推移。

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