トルコリラ円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、「以前のレンジの中での動きに戻りやすいと考え、6.75レベルをサポートに、7.00レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が6.77レベル、高値が6.98レベルと、ほぼ予想通りの水準に戻してきました。
先週のトルコリラは前週末の大統領選でエルドアン大統領もクルチダルオール氏も過半数を取れなかったことで、両者による決選投票が今週末28日に実施されます。しかし、投票結果ではエルドアン大統領が49.52%、クルチダルオール氏が44.88と4.64%の差をつけられていました。両者以外の得票である5.4%の全てがクルチダルオール氏に入れば逆転しますが、さすがにそこまで極端な変化は無いであろうことから、順当に行けばエルドアン大統領の再選が決まると見られます。
前回の得票にあと0.49%取れれば50.01%になりますので、既に結果は見えているという感じですが、大きな変化は起きず何も変わらないということになると長期的なトルコリラ安の流れも続くということになるでしょう。
テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。
先々週は週後半にトルコリラ売りが目立ちましたが、実際の取引水準では6.40以下はほとんど付けていないと見られます。今回も週末が近づいてトルコリラ売りに繋がる動きが出るかもしれませんが、その場合は前回の安値よりもかなり高い水準に留まると見られます。
可能性は低そうですがクルチダルオール氏が勝てば改革期待によるトルコリラ買いが入るというところでしょう。
ここでは順当にエルドアン大統領再選を前提に以前のレンジに若干の下方向の動きを加味し、6.65レベルをサポートに、7.00レベルをレジスタンスとする週を考えておきます。
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