ユーロ圏・米国の1月PMI景況指数速報値の予想
本日、ユーロ圏及び米国の1月PMI指数速報値が発表されます。今年の経済先行きを占う2023年の数値になります。先週公表された独やユーロ圏の1月ZEW景況感指数は大きく改善した一方、米国の1月NY連銀製造業景況指数は大きく悪化し、米・欧は対称的なスタートとなっています。
前回12月の数値ですが、ユーロは製造業・サービス業共に予想を上回り、米国は両方共に予想以下となりました。それでも欧米共に好悪判断の50を下回る結果となっています。
今回1月は、ユーロ圏では前月よりも改善する予想になり、特にサービス業は久しぶりの50を回復する予想になっています。一方の米国はまだ弱く、12月とほぼ横這い予想になっています。欧州は昨年末から暖冬が続き、天然ガス価格が低位安定しているので、先行指標としてのPMIは改善と見做しているようです。米国が低迷しているので、予想通りの結果なら相場に影響が出る可能性があります。
また来週にはFOMCとECBの金融政策が公表されますが、ECBは判断材料の1つにPMI指数を使っていますので、金融政策時にどの様な受け止め方をするのかも注目されます。
ユーロ圏1月PMI指数
(1)ユーロ圏製造業PMI景況指数
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(2)ユーロ圏サービス業PMI景況指数
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米国12月PMI指数予想
(発表時間23時45分)
製造業 12月は46.2(←予47.8) 1月:46.0(レンジ44.5〜48.6)
サービス業 12月は44.7(←予45.0) 1月:45.0(レンジ44.5〜47.3)
(今回予想)2023年1月24日10時00分現在)
下図は3地域の製造業PMI指数(米はISM)です。欧米は昨年5・6月をピーク、日本は今年1月をピークに下降トレンドになっていましたが、ユーロ圏は昨年10月を底値にして回復傾向を辿っています。3地域は同じ水準になっており、ユーロ圏は48.5、日本は48.9、米国ISMは12月分で48.4です。
ユーロ製造業PMI指数(青)と米(灰)ISM製造業指数、日本(オレンジ)PM I製造業指数
青の矢印:1月ユーロ圏製造業PMI指数予想値
赤:50
下図はユーロドルの月足チャートです。2015年高値からの抵抗線A(=1.1890)と2017年1月底値からのサポートB(=1.0930)で3角保合いをしていましたが、昨年4月にBを切り、ユーロは一段安トライとなりました。
しかしながら、昨年9月を底値にしてユーロは回復し、このままですと4ヶ月連続の陽線になりそうです(1月寄り値は1.0706ですのでこれ以下になれば陰線となります)。そして、2021年6月高値からの抵抗線C(=1.0390)は12月に上抜き、ユーロ堅調地合いを確認しています。最近、ユーロの上値が重くなっていますが、現在のスポットは丁度Bの抵抗線に当たっています。来週31日に月足ができますが、仮に1月中に上抜きが無理でも、2月以降は上値トライが何度かありそうです。そのためには1月足は陽線引けが欲しいところです。
もしB内に入れば、再び3角保合い内に回帰できます。逆に上値を止められて、戻された場合は、最初にC、そして9月底値からのサポートD(=0.9920)があります。
(2023年1月24日13:00、1ユーロ=1.0874ドル)
オーダー/ポジション状況
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