豪州政策金利(キャッシュ・レート・ターゲット)の予想(22/12/5)

明日12月6日火曜日、定例の豪州政策金利が発表されます。

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豪州政策金利(キャッシュ・レート・ターゲット)の予想(22/12/5)

豪州政策金利(キャッシュ・レート・ターゲット)の予想

(2022年12月6日火曜日東京時間12時30分公表予定)

明日12月6日火曜日、定例の豪州政策金利が発表されます。今回の予想は以下です。

豪州準備銀行(中銀)政策金利予想(12月5日12時00分現在)
  現行のOCR 2.85%を3.10%へ0.25%の利上げ(予想レンジは3.00〜3.10%)
  一部では0.15%利上げに留まる予想

(1)今回の中銀金融政策

前回の11月会合は従前の予想通り0.25%の利上げを実施しました。今回も予想中央値は0.25%上げですが、これ以上の上げ幅予想はなく、逆に0.15%利上げの予想もあります。

@ 11月公表の中銀経済見通しでは、2022年12月GDPが8月の3.25%⇒3%へ、2023年6月も同2.25%⇒2.00%、12月も同1.75%⇒1.50%へとそれぞれ下方修正されたこと。
A CPIは12月が7.75%⇒8.0%へ上方修正されたが今年がピークで、来年6月は6.25%で変わらず、12月は4.25%⇒4.75%へと小幅上方修正に留まり、インフレ率は1年後には3%強軟化するとの見通し。
B 中国のゼロコロナ対策の先行きが見えないことや、中国経済の減速・低迷が予想されていること。
C 世界的な利上げ継続で、来年以降の景気鈍化が予想されていること。
D 前回の金融政策記者発表要旨内で、「…委員会はこの先も更なる利上げを予想している。」との記述があったが、今回もこれが含まれているかがポイントになる。
E 以上から、エコノミストは少なくとも来年第2四半期始めで利上げに終止符を打ち、2023年後半以降のインフレ進展具合を見守るのではないかと予想しています。

(2)OCRの先行き見通し

下記はエコノミストのOCR見通しになっています。前回11月予想と比べ年内の3.1%への利上げ予想は変わらず、先行きも中間値では3.55%までの上げ予想(11月時は最大で3.35%)
になっていますが、予想レンジの最大は逆に4.6%⇒4.10%まで下がっています。全体に利上げの終極局面にきているとの見方です。

(2)OCRの先行き見通し

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(3)豪州と米国の政策金利推移

(3)豪州と米国の政策金利推移

上図には、12月14日開催予定のFOMC会合で今現在0.50〜0.75%の利上げが予想されており、今回は下限の0.50%利上げを加味しています。市場は米国の利上げ幅縮小議論になっていますが、(2)を見ると豪州でも来年には3.55%上限で打ち止めの見方になっており、一方で米国は来年6月時には5.5%前後までの利上げが予想されているので、米豪の金利差は拡大予想になっています。

尚、前回11月の記者発表要旨の一部抜粋は下記です。

(3)豪州と米国の政策金利推移 2枚目の画像

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(3)豪州と米国の政策金利推移 3枚目の画像

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(3)豪州と米国の政策金利推移 4枚目の画像

(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。(出所:豪州中銀HP

豪ドル米ドル相場はシカゴポジション363を御参照願います。米豪の金利格差は先々広がってくることが予想されますので、最近堅調だった豪ドルが予想通りの利上げ幅でどの様に推移するかが注目されます。
尚、次回会合は2023年2月7日(火曜日)に予定されています。
(12月5日15:30、1豪ドル=0.6830米ドル)  

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