A$シカゴポジション(2022年9月13日現在)

シカゴはロング4,100枚減、ショート2,700枚減で、ネット1,400枚の豪ドルショート増になりました。

A$シカゴポジション(2022年9月13日現在)

シカゴポジション(CME)352

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。

主要通貨ポジション(単位:枚)

主要通貨ポジション(単位:枚)

(2022年09月13日現在の数値)


ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル

先週のシカゴポジションはユーロを除き、米ドルロングを積み上げてきました。ユーロがスクエアに近いポジションとなったので、シカゴはドル全面高の相場観とはなっていません。
まず豪ドルですが、総枚数を減らしてのネットショート増ですので、豪ドル先安観は維持していますが、ここからの大きな豪ドル安をみていない様です。このまま行けば下押しではポジションを利確先行の動きとなりそうです。一方、NZドルは総枚数増やしてのNZドルショート増になりました。まだ目安の8,000枚越えをしていないので、NZドル安の相場観を形成中です。今日の締日以降にショートを増やしていけば、オセアニア通貨安に繋がります。万一豪ドル安時にシカゴがポジションを利確していく動きになれば、NZドルも再度スクエア方向に戻される可能性が高いと思われます。

円は先週目安の5万枚乗せから、更に22,000枚程度ショートを積み上げ、次の目安8万枚越えになりました。6月7日締日週のネット円ショート91,000枚(総枚数は129,000枚)以来の8万枚台乗せになりました。一気にドル先高の相場観を強めています。しかしながら、ポジションはこの内の16,600枚が円ロングの手仕舞いによるドルロング増ですので、総枚数は減っており、押し目で円ロングの損切り(?)をした様子です。相場は6日締日終値が142円80銭、13日が同144円58銭ですので含み益が増えていると思いますが、ドル先高観が強いなら、ドル買いし、高値で一部円買いによる利益確定の動き(ポジションを膨らます)となるので、現状では新高値でドルロングを手仕舞いしてくる可能性あります。

前回の6月9日時点ではその後の2ヶ月間は総枚数120,000〜140,000枚で推移し、ネットのドルロングを減らしています。ユーロは完全にスクエアとなり、パリティからの大幅なユーロ安は見ていないと思われます。今後はユーロロングにするチャンスを待つのか、底割れしてからのショート積み上げになるかをみます。このままいけば、ユーロ円ではユーロ高円安を見ていることになります。

シカゴはロング4,100枚減、ショート2,700枚減で、ネット1,400枚の豪ドルショート増になりました。総枚数減ですので、まだポジション調整の一環と思われます。チャート内の青い棒グラフは中々6万枚(緑の横線)を越えるショートへの積み上げができまません。相場はこれまで黒の豪ドル安トレンドライン0.6810〜0.7360で推移していましたが、先々週に下限を切れ赤の豪ドル安トレンドライン0.6480〜0.6970内での動きに入っています。現在のスポットは黒のトレンドライン下限の0.6810からは100ピップス程度豪ドル安ですので、今日の締日も赤のトレンドライン内にいれば、豪ドル安の流れは変わりません。

実際の相場は、先週「…最初の抵抗線(0.6860)に阻まれています。少なくともまずこの抵抗線を越え、次いで0.6950のトライ。ここを越えての終値を確認しないと一段の豪ドル戻り高が厳しくなります。一方で下値は0.6770、0.6730、0.6690〜0.6700にサポートあります。もし最初のサポート0.6770を切ってくると0.6680〜0.6700サポートを3回目トライすることになります」としましたが、戻りは先週締日に0.6917までの高値がありましたが、その日だけで約200ピップスの豪ドル売りとなり0.6730で終わりました。結局0.6950を越えられずに反落し、カッコ内の2番目のサポートで止まりました。16日にはザラ場で0.6670の底値までありましたが、終値は0.6720付近となり0.6680〜0.6700のサポートを守っています。

トレンドは豪ドル安で変わらず、先週の底値0.6670〜0.6700ゾーンを下抜けて終わると、豪ドルは一段安狙いとなります。目安としては0.6650、0.6630にサポートがありますが、0.6670〜0.6700サポートは2019年にも2回止められ、その後切れてから2020年3月に0.5507まで急落した経緯があり、今回の3回トライと合わせると、ここはまだ強いサポートになっています。その意味から、もしサポートを切れて終ったら0.6630サポートは単なる目安に過ぎないと思われます。上値は0.6770〜80、0.6810、0.6850〜60に抵抗線ありますが、最後を越えると豪ドルは一段の戻り高余地が広がります。(1豪ドル=0.6720米ドル、9月20日15:00)

シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート

シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート

(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。

オーダー/ポジション状況

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