ユーロドル、イベント後の上昇一服、一時1.02台に反落
12日の東京市場でユーロドルは横ばい後に軟化。朝方1.0320レベルで取引が始まったユーロドルは、日中は1.0305-27のごく狭いレンジでの取引に終始しました。しかし夕刻欧州勢参入後、米10年債利回りが2.90%に急上昇したことで1.03割れを示現。一時1.0291の安値をつけた後、東京時間18:00現在は1.0302レベルで取引されています。
昨日、一昨日と相次いで発表された米物価指標がいずれも鈍化したことから、本邦祝日中にユーロドルは100-150pips水準を切り上げて1.02台から1.03台中心の取引に移行しています。
ただ、CPI発表後一時は2.66%台に低下した上記10年債利回りが2.90%まで切り返しているように、市場では一時的なショックを脱し材料消化した後は、米FRBの引き締めスタンスに著変なしとの見方が広がっており、ユーロが続伸する状況とはなっていません。
テクニカルにはユーロドルは一昨日からの上昇で21日線、転換線等を上放れたものの一目均衡表の「雲」の下限を前に失速。次第に上値を切り下げる動きとなっています。
序盤の欧州主要株価指数は、CPIに続き昨晩米PPIも鈍化したことを好感しておおむね堅調推移。今晩この後は21:30に米7月輸入物価指数、23:00にミシガン大消費者信頼感指数の発表が予定されています。
ユーロドル日足
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