NZ/円、83.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯。中期は強気を維持。
今週はNZ独自の注目材はありませんでしたが、28日に発表された米4-6月期のGDPが▼0.9%と2期連続のマイナス成長となったことから、アメリカの景気減速懸念が一段と強まり、ドル全面安となる中で、NZドルは対米ドルで堅調に推移していますが、対円では7/20につけた86.60を直近高値として下落に転じています。
チャートを見ると、日足は、1月につけた75.24を基点として下値を切り上げて来た流れを維持していますが、5/12につけた79.46を直近安値として下値を切り上げて来た短期的なサポートラインを直近の陰線(7/28)が若干下抜けた位置で終えており、短期的には下値リスクが点灯中です。7/29の日足が84.40-50を下抜けて終えた場合は、短期トレンドの変化が確定的となり、下落余地がさらに拡がり易くなります。82.50-60に日足ベースで見た強い抵抗がありますが、これを割り込んで終えた場合は80円方向への一段の下落リスクが生じます。短期トレンドは85.60-70の抵抗を実体ベースで上抜けて終えない限り“NZ強気”に変化しません。日足の上値抵抗は84.40-50,84.90-00,85.60-70に、下値抵抗は83.50-60,83.00-10,82.50-60にあります。21日移動平均線は84.76にあり、これを下抜けて下値リスクが点灯中ですが、120日、200日線は83.14と81.22にあり短期トレンドをサポート中です。
一方直近の週足は実体が小さく上ヒゲのやや長い陰線引けとなり、86円台乗せの越週に失敗しています。この反動で今週は下値トライの動きが強まっており、陰線引けの可能性が高くなっています。83.50-60に週足ベースで見た強い抵抗がありますが、これを割り込んで越週した場合は下値リスクが点灯、82.50以下で越週した場合は新たな下落リスクが生じて80円方向への一段の下落リスクが生じます。週足ベースで見た上値抵抗は85.00-10,85.70-80,86.10-20に、下値抵抗は83.50-60,82.50-60,80.00-10にあります。31週、62週移動平均線は81.90と79.98にあり、中期トレンドをサポート中です。
7/28現在、31週、62週移動平均線は81.90と79.98にあり、中期トレンドをサポート中。
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