ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「テクニカルな観点から8.20レベルをサポートに8.55レベルをレジスタンスとランド円の上昇ペースがやや鈍る週」を見ていました。実際のレンジは安値が8.38レベル、高値が8.79レベルと、更に上昇ペースを速めた後に週後半は下げ、ほぼ行って来いの一週間となりました。
先週のランドは7日に発表された南ア1〜3月期GDPが予想よりもかなり強かった(前年比1.7%の予想に対して3.0%)ことを受けてランド買いが強まり一時8.79レベルと2018年5月以来のランド高水準を見せました。しかし中国で新型コロナの感染者が拡大し再ロックダウンが懸念されていること、金曜に発表された米国CPIが8.6%と予想よりもかなり高く、米金利上昇によるドル買い・ランド売りが急速に強まり週初のレベルに押して引けました。
今週もFOMCがありタカ派な姿勢が示される可能性があることや、上海で1400万人を対象としたPCR検査実施の発表と再ロックダウンの懸念が一段と高まっていることを考えると、もう一段の調整が入る可能性が高いように思えます。
テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
これまでサポートライン(ピンク)の起点としていた安値7.84と先週高値8.79の61.8%押しが8.20となり、ちょうど今週サポートラインが上昇している位置と重なります。上値は短期的には高値を見たと思いますので、キリがよさそうな水準として8.60を考えます。
今週は8.20レベルをサポートに、8.60レベルをレジスタンスとやや下押しを継続する週を見ておきます。
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