ニュージーランドドル週報(2022年5月第2週)

対ドル、対円で下落しています。

ニュージーランドドル週報(2022年5月第2週)

NZ/円、短期トレンドは“弱気”。一段の下落リスクに注意。中期は強気。

今週はNZ独自の注目材料はありませんでしたが、ウクライナ情勢の長期化や中国のロックダウンによる新たなサプライチェーンの問題もあり、インフレ圧力がさらに高まるのではとの思惑に、世界経済先行きへの不安から為替市場はドル全面高の流れとなり、リスク回避の動きが強まっています。また、株式市場からの資金移動で米長期金利が低下したことから、ドル/円でのポジション調整の動きも出て、円の買い戻しの動きが強まっており、NZドルはこの動きに巻き込まれる形で、対ドル、対円で下落しています。

チャートを見ると、日足は、1/28に付けた75.24を基点として下値を切り上げる流れから直近の日足が若干下抜けた位置で終えており、短期トレンドに変化が生じています。また、4/20に付けた87.34を直近高値として上値も切り下げており、短期トレンドは“NZ弱気”に変化し始めています。週足が“ダマシ”の可能性を残していますが、80円を割り込んで終えた場合は、トレンドの変化が確定して一段のNZ下落に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は80.80-90,81.50-60に、下値抵抗は80.10-20,79.40-50,79.00-10にあります。21日移動平均線は84.22に位置しており、この下に入り込んで短期トレンドは弱い状態ですが、120日、200日線は、79.91と79.41にあり、下値抵抗として働く可能性があります。

一方直近の週足は小陰線で終え、小幅続落しています。今週は寄り付きから下値トライの動きが先行しており、強い下値抵抗ポイントであった82.50-60を下抜けています。また、1月に付けた75.24を基点とする週足サポートを値動きの中では若干下抜けており、下値リスクが点灯中です。この週足サポートは80.50-60にあり、80.60超えを維持して越週した場合は、反発に転ずる可能性を残します。逆に80.00以下で越週した場合は、短期トレンドの変化が確定的となり、78円方向への一段の下落リスクが生じます。但し77.70〜78.00ゾーンには中期的な下値抵抗が控えており、このレベルは簡単には下抜けないでしょう。週足ベースで見た上値抵抗は80.80-90,81.90-00,82.50-60に、下値抵抗は80.50-60,78.50-60,77.70-80にあります。31週、62週移動平均線は79.95と78.82にあり、中期トレンドをサポート中です。

NZ/円、短期トレンドは“弱気”。一段の下落リスクに注意。中期は強気。

5/12現在、31週、62週移動平均線は79.95と78.82にあり、中期トレンドをサポート中。

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る