豪ドル/円、短・中期は“豪ドル強気”。86円が壁となる可能性にも注意。
今週はオーストラリア独自の注目材料はありませんでした。ウクライナ情勢の緊張状態が続いており予断を許さない状況ですが、いくつかの人道回廊が確保されて一般市民の退避が進み始めたことや、停戦交渉への期待もあり、為替市場は徐々に落ち着きを取り戻したかのように見えます。豪ドルは地政学的リスクで欧州通貨が売られ易い状況の中でも、好調な経済を背景とする利上げ観測や、地政学的なリスクが他国に比して低いことから、強い上昇トレンドを維持していますが、対ドルで0.74台、対円で85〜86円にある強い上値抵抗ポイントは上抜けきれていない状態です。
チャートを見ると、日足は1/28に付けた80.37を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、この間に昨年11/1に付けた86.06を戻り高値として上値を切り下げて来た流れから2/25の日足が上抜けて、新たな上昇トレンドに入った状態にあり、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れを維持しています。日足の上値抵抗は85.60-70,85.90-00,86.10-20に、下値抵抗は84.70-80,84.10-20,83.50-60にあります。全て下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯します。21日、120日、200日移動平均線は83.48,82.75,82.31に位置しており、短期トレンドは強い上昇トレンドを維持しています。
一方週足を見ると、5週連続陽線引けとなり、下値を切り上げる流れを維持しています。個々の足は強いものではありませんが、今週足が昨年10月に付けた86.25を戻り高値として上値を切り下げて来た流れから若干上抜けており、85.50超えで越週した場合は、来週も一段の上昇の可能性が高くなります。85.90〜86.10に週足ベースで見た強い上値抵抗がありますが、86円台にしっかり乗せて越週した場合は、新たな上昇トレンド入りの可能性が高くなります。週足ベースで見た上値抵抗は85.90〜86.10に、下値抵抗は85.00-10,84.00-10,83.60-70にあります。83.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯します。現状下での可能性が低いと見られますが82円を割り込んで越週した場合は、短・中期トレンドともに弱気に変化します。31週、62週移動平均線は82.14と82.51に位置しており短・中期トレンドをサポート中です。
3/10現在、31週、62週移動平均線は82.14と82.51にあり短・中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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