ランド円レポート月曜版
〇先週のランド円、安値7.29レベル高値7.48レベルとやや狭い値幅で上昇トレンドを継続
〇目立った材料は無かったものの前週に続きドルランドでのランド買いが目立つ
〇オミクロン株感染者数が感染爆発前の水準近くまで下げていることも悪材料減少につながる
〇今週の注目材料は水曜発表CPI、6%台乗せなら来週27日の中銀会合で利上げ思惑も
〇今週は7.30レベルをサポートに7.65レベルをレジスタンスとする週とみる
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「引き続きチャンネル内で緩やかな上昇トレンドを継続しやすいと見られ、7.25レベルをサポートに7.55レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.29レベル、高値が7.48レベルとなり、チャンネル内で予想よりやや狭い値幅で上昇トレンドを継続しました。
先週のランドは目立った材料は無かったものの前週に続いてドルランドでのランド買いが目立っていました。米国の利上げ前倒し思惑は新興国通貨から米ドルへの資金回帰を連想させ悪材料ですが、南アフリカも昨年11月中銀会合で利上げが実施されたこともあって、今のところ米国の早期利上げ思惑はそれほど悪材料とはなっていません。
またオミクロン株感染者も昨日時点で感染爆発前の水準近く下げてきていることも悪材料が減ったということにつながったと考えられます。下のグラフの下段に示されている赤のラインが感染者数前日比増減の7日移動平均です。
こうして見ると今回のオミクロン株感染のピークは終わり。南アフリカにおいては既に終息に向かっていると見てよさそうです。
今週の南ア関連の注目材料は水曜に発表される12月CPIです。予想は前年比で5.7%と前回11月の5.5%から微増ですが、6%台に乗せてくるようであれば来週27日の中銀会合で政策金利を0.25%利上げして4.0%にする思惑も出てくるでしょう。前回11月会合で利上げしたばかりなので、予想通りか若干の上昇では現状維持となりそうです。こちらは来週のレポートでCPIの数字を見た上でもう一度考察することとしましょう。
テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
今週も難しく考えずに平行上昇チャンネルの中で緩やかな上昇トレンドを継続すると見ています。ただ、既に1か月半ほど続いているチャンネルであることから、下に抜ける時にはトレンドが転換する可能性を常に考えておくべきではあります。
今週は7.30レベルをサポートに7.65レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
注:ポイント要約は編集部
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