オーストラリアドル週報(2022年1月第2週)

豪ドルは対米ドルでは堅調ですが、対円では反落しています。

オーストラリアドル週報(2022年1月第2週)

豪ドル/円、“やや強気”を維持。82円割れで終えた場合は短期トレンドが変化。

1/11に発表された豪11月の小売売上高は前月比+7.3%と市場予想の+3.6%を大幅に上回る好数値となりました。新型コロナウィルス感染防止規制が一段と緩和されたことで伸びが加速したと見られています。豪ドルはこれを受けて買われる場面がありましたが、今週発表された米CPIや卸売物価指数が予想の範囲内に留まり、長期金利が低下傾向を示したことや、次期FRB副議長候補のブレイナード理事が「テーパリング完了後の早い時期に利上げ開始の準備を整えている」と、インフレ抑え込みに積極的な姿勢を示したことから、金融引き締め観測を嫌気して株価が下落、リスク回避の動きが強まり、円が買い戻される動きが強まる中、豪ドルは対米ドルでは堅調ですが、対円では反落しています。

チャートを見ると、日足は12/3に付けた78.79を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、14日現在では調整的な下げの範囲内に留まっていますが、82円を割り込んで終えた場合は短期トレンドが変化して、下値リスクが高くなります。逆に84.40超えで終えれば下値リスクが後退します。日足の上値抵抗は83.10-20,83.40-50,83.80-90に、下値抵抗は82.60-70,82.00-10にあります。21日移動平均線は82.79にあり、値動きの中では若干下抜けていますが、“ダマシ”の範囲内です。また120日、200日線は81.97,82.65に位置しており、短期トレンドをサポート中ですが、82円を割り込んで終えた場合は、短期トレンドが変化します。

一方直近の週足は小陰線で終え、上昇一服となりましたが、単体では下げエネルギーの強いものではなく、週足の形状も悪化していません。今週は週初の下値トライに失敗して84円超えトライの動きが先行しましたが、再び失敗して反落しています。現状は82円台の抵抗を守っており、調整下げの範囲内に留まっていますが、82円割れで越週した場合は短期トレンドが変化して下値リスクが高くなります。この場合は80円台の中期的な下値抵抗をトライする動きが強まり易くなります。逆に83.60-70の抵抗を上抜けて越週した場合は下値リスクがやや後退、84.50超えで越週した場合は一段の上昇に繋がり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は83.60-70,84.40-50に、下値抵抗は82.60-70,82.10-20にあります。31週、62週移動平均線は81.99と81.87に位置しており、短期トレンドをサポートしていますが、82円を割り込んで越週した場合は短期トレンドが変化、さらに80円割れで越週した場合は中期トレンドが“弱気”に変化して一段の下落リスクが生じます。

豪ドル/円、“やや強気”を維持。82円割れで終えた場合は短期トレンドが変化。

1/13現在、31週、62週移動平均線は81.99と81.87にあり短期トレンドをサポート中だが、デッドクロスの可能性を残しており下値リスクにも注意が必要。

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る