米12月小売売上高の予想(22/1/14)

日本時間2022年1月14日22時半に発表予定です。

米12月小売売上高の予想(22/1/14)

米12月小売売上高の予想

本日12月小売売上高が発表されます。この後に12月鉱工業生産指数や同設備稼働率などの発表が予定されています。
その小売売上高ですが、今回予想通りの結果になると、ここ2ヶ月は伸びに陰りがでてきています。クリスマス商戦が従前の予想ほど活況ではなかったのかもしれません。下図を見ると、これまで財政支援を中心としたコロナ対策で過去のトレンドを大きく凌駕する勢いでしたが、最近は横這い傾向になっています。今後も大幅な伸びからの調整継続になるか、時間経過で再度騰勢を取り戻すのか2022年第1四半期の数値が重要になりそうです。尚、今回予想値は全体で最大▼2.0%の下落を予想しているエコノミストもいますが、大方は0.0%を挟んだ予想となっています。除く自動車でマイナス数値になると、金利に影響が出そうです。

米12月小売売上高の予想

(今回予想2022年1月14日9時00分現在)

実数値ベース

実数値ベース

(青の矢印が今回予想値。赤い線は2020年1月高値を基準、
黒い線は上昇トレンドライン)


今回12月分は全体で▼0.1%、除く自動車で+0.1%の予想で、消費横這い予想になっています。昨年は供給チェーン混乱による仕入れ懸念から、11月のブラックフライデー前から年末商戦を前倒したとの見方もあり、12月のクリスマスは息切れした形になっています。
尚、アトランタ連銀GDPナウは2021年第4四半期で、前期比年率+6.8%(1月10日現在)になっており、前回11月小売売上高のコメント時点では同+8.7%(12月9日現在)でしたので、この1ヶ月の数値はあまり芳しいものではなかった様です。
また、前回11月の数値は予想を下回り、相場はややドルが売られましたが、その後のFOMCでテーパリング加速と2022年中の利上げ3回予想でドルは買われました。年始に116円35銭の高値を付けてから昨日は114円まで売られています。ドルの地合いが急速に悪くなっているので、今日は小売売上高の数値が悪く10年債金利が軟化した場合のプラスアクションを見たいと思います。

下図はドル円の週足チャートです。日足では今週水曜日の米消費者物価指数時に添付した114円40銭サポートが切れ、次は113円70銭がポイントになっています。週足では昨年1月底値から上げたサポートA(=112円10銭)とそこから平行に上げたB(=117円10銭)及びC(=118円40銭)でドル高トレンドを形成しています。このトレンド内のサポートD(=114円10銭)が今週切れかかっています。今日の終値で114円未満の場合は下抜きになります。この場合はドル一段上げのサポートE(=112円70銭)とAが下値目途になります。逆に今日Dを守り切れば、来週以降のドル上げの流れが継続します。数値が悪かった場合に米金利が軟化して株が買い戻されるのか、あるいはファンダメンタルズ悪化でドル売りになるかを見たいと思います。

実数値ベース 2枚目の画像

(2022年1月14日10:20、1ドル=114円01銭)

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