ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「チャンネルの中で緩やかな上昇を継続すると考え、大台7.00レベルをサポートに先々週高値圏と重なる7.25レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が7.08レベル、高値が7.35レベルと、チャンネル内で予想より10銭ほどランド高の水準での取引となりました。
先週のランドは、オミクロン株感染に対して楽観>悲観となったことが上昇の要因と言われていますが、テクニカルにもドルランドにおいて最近のランド高水準を抜けてきたことがあります。オミクロン株に関しては欧州では過去最高の感染者を記録している国が出始めていますが、南アフリカの場合は人口構成で若年層が多いことから、感染者が増えても大きな問題にはなっていないというところです。
しかし世界経済は南アフリカ単独で回っているわけではないですし、欧州における更なる行動制限をきっかけに改めてオミクロン株に対しての懸念が広がる可能性もあり、材料面では決して油断は出来ないというところです。いっぽうでテクニカルにはランド円は強い地合いを保っています。
日足チャートをご覧ください。
10月高値から11月安値までの下げに対して、次のターゲットとして半値戻しの7.41が、また11月高値から11月安値までの下げに対しては78.6%(61.8%の平方根)戻しの7.43が、それぞれ似たような水準に位置していることがわかります。ここでは間を取って7.42とします。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。
これまでのピンクの上昇チャンネルからごく短期的には青の平行線で示した上昇チャンネルに沿った動きになってきたように見えます。上の太いピンクの水平線は7.42です。
今週は12月8日高値7.24と青のサポートラインがほぼ重なることから7.25レベルをサポートに、テクニカルなターゲット7.42レベルをレジスタンスと、テクニカルな観点から予想レンジを示しておきますが、オミクロン株の欧州を中心とした感染状況には注意をしておいたほうが良いでしょう。
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