豪ドル/円、短期は一旦底打ちの可能性。中期トレンドは下値リスクが点灯中。
12/7、豪州準備銀行は政策金利(キャッシュレート)を市場の予想通り0.1%に据え置きました。声明では「来年2月中旬まで週40億豪ドルの国債買い入れを継続する」「完全雇用への復帰と2〜3%のインフレを達成するために、忍耐強く非常に支援的な金融条件を維持」など従来と変わらない姿勢を示していますが、新たな変異ウィルスオミクロン株の出現については、「新たな不確実性の源だが、経済回復を妨げるとは予想せず」と過度な警戒感を示すものではなく、22年上半期にはデルタ前の水準を回復すると予想しています。また、「次回2月の会合で債券買い入れプログラムについて考慮する予定」「豪ドルは下落しており、昨年の最低水準に近づいている」とのコメントもあり、為替市場では豪ドルの買い戻しの動きがやや強まっています。
チャートを見ると、日足は12/3に付けた78.79を直近安値として下値を急角度で切り上げています。80.00近辺の重要な下値抵抗を一旦すり抜けたものの、直ぐに切り返しており、80.00以下が“オーバーシュート”であった可能性が高いと見ますが、11/1に付けた86.06を戻り高値として上値を切り下げて来た流れからは上抜けきれておらず、82.20超えで終えるまでは下値リスクにも注意が必要です。日足の上値抵抗は81.40-50,81.80-90,82.00-82.20に、下値抵抗は80.70-80,80.10-20にあります。80円を再び割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、79円割れで終えた場合は再び“弱気”の流れに変化します。21日、120日、200日移動平均線は81.84,81.87,82.81に位置しており、これらを上抜けきれておらず、下値リスクを残した状態です。
一方直近の週足は、寄り付き安値の大陽線で切り返しています。前週の陰線の値幅を全て切り返しており、底打ち、反転の可能性が点灯中ですが、上値を切り下げる流れからは上抜けておらず、下値リスクへの警戒も解けない状態です。この週足の上値抵抗は81.70-80にあります。82円台に実体を乗せて越週すれば下値リスクが後退して上値余地が拡がり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は81.70-80,82.40-50に、下値抵抗は80.00±10円、79.50-60にあります。全て下抜けて越週した場合は再び下値リスクが高くなります。31週移動平均線は82.31に位置しており、下値リスクを残した状態です。また62週線も81.24に位置しており、若干これを上抜けていますが“ダマシ”の範囲内です。
12/10現在、31週移動平均線は82.31にありこれを下抜けて中期トレンドは下値リスクが点灯中。62週線は81.24にあり若干上抜けているが、“ダマシ”の範囲内にある。
オーダー/ポジション状況
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