3. オーストラリアドル週報(2021年11月第2週）

オーストラリアドル週報(2021年11月第2週）

豪ドルは対ドル、対円で続落しています。

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オーストラリアドル週報(2021年11月第2週）

豪ドル/円、短期は“やや弱気”。中期は“強気”を維持。

11/11に発表された、豪10月の失業率は5.2％、雇用者数は▼43,600人（フルタイム：▼40,400人、パートタイム：▼5,900人）と市場予想の4.8％、+50,000を大幅に下回る結果となりました。10月半ばにシドニーのロックダウンが解除され、求職者が急増したことが失業率の悪化に繋がったと見られています。為替市場では先週末の米雇用統計が好数値であったことや、11/10に発表された米10月の消費者物価指数が市場予想を上回ったことを受けて、インフレ懸念が再び高まりドル全面高の展開となっています。こうした中で発表された豪雇用統計が予想比悪かったことから豪ドルは対ドル、対円で続落しています。

チャートを見ると、日足は85〜86円ゾーンでの揉み合いから11/4の陰線が下抜けて下値リスクが点灯していましたが、3手前（11/9）の陰線が、9/22に付けた78.85を直近安値として下値を切り上げて来たサポートラインからも下抜けて終えており、短期トレンドに変化が生じています。中期トレンドが強い状態を維持していることや、82.00-10に日足、週足の下値抵抗が控えており、調整下げの範囲内にあることから、下値余地も徐々に限られて来ると見られますが、82円割れで越週した場合は、新たな下落リスクが生じます。日足の上値抵抗は83.40-50，83.80-90，84.20-30に、下値抵抗は83.00-10，82.80-90，82.00-10にあります。短期トレンドは85円台を回復して終えない限り、下値リスクがより高い状態です。21日移動平均線は84.77にあり、これを下抜けて短期トレンドは“弱気”の流れですが、120日、200日線は82.30と82.87に位置しており、中期トレンドは“豪ドル強気”を維持しています。

一方直近の週足は高値圏から陰線が出ており、下値リスクの高いものです。今週も続落の展開となっていますが、週足ベースで見た強い下値抵抗が82.00-10に控えており、これを割り込んで越週しない限り、下値余地も拡がり難い状態です。一方上値も85円台を回復して終えない限り、下値リスクがより高い状態です。また、85円台を回復した場合でも、前週の陰線の値幅（高値86.06）を上抜けて越週するまでは上値余地も拡がり難いでしょう。週足ベースで見た上値抵抗は84.80-90，86.00-10に、下値抵抗は83.00-10，82.00-10にあります。可能性がやや低いと見ますが82円割れで越週した場合は一段の下落リスクが生じます。31週、62週移動平均線は82.74と80.90にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを維持しています。

豪ドル/円、短期は“やや弱気”。中期は“強気”を維持。

11/11現在、31週移動平均線は82.74に、62週線は80.90にあり中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに変わりない。

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