ランド円レポート月曜版
〇先週のランド円、週間レンジ7.31-7.46の15銭に留まり予想レンジより動意ない一週間となる
〇今週木曜まで連休の中国関連材料出にくいことも動きに影響
〇30日発表の南ア貿易収支は予想超え、ランドは対ドルで底堅く推移
〇米金利の動き、中国市場再開、米雇用統計といった指数の影響に今週金曜は注目
〇今週は7.31レベルをサポートに7.53レベルをレジスタンスとする流れ
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「テクニカルなターゲットを参考にして、7.24レベルをサポートに7.53レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.31レベル、高値が7.46レベルとなり、週間レンジがわずか15銭に留まり予想よりも全く動意の見られない一週間となりました。
先週のランド円は、米国の金利上昇はあったもののエバーグランデ問題が小康状態を続けていること、今週は木曜まで中国が連休となることなど、中国関連の材料が出にくいであろうこともあって動きが鈍くなったと考えられます。30日に発表された南アの貿易収支が予想390億ランドよりも良く424億ランドとなったことから、ランドが対ドルで強くなったことも底固めにつながったと言えそうです。
今週は上述の通り中国が連休となりエバーグランデ問題は小康状態継続かと思われましたが、週明けの香港取引所では寄りからエバーグランデ株は取引停止となり、株式市場は日経平均を中心に売られています。しかし、本格的な動きは中国市場が再開する金曜以降となるため、エバーグランデ問題も懸念を抱えながらも今すぐどうという感じでも無さそうです。昨日の香港紙でも金融機関に与える影響はかなり限定的であるといった記事が出ていました。
そうであれば中国との貿易額が大きい南アにとっても目先の懸念材料とはならないでしょうから、将来的な不安はありますが今は売り材料としなくても良さそうです。今週は他には南アフリカ関連では目立った経済指標も無く、米金利の動き、金曜の中国市場再開と米国雇用統計といったあたりが材料ですが、どちらも実際に金曜になってみないと方向はわかりません。
ということでテクニカルな観点に移ります。まずは現状の立ち位置を確認する意味で週足チャートを見ておきます。
6月からの下降トレンドが8月で終わり、8月の押しからの上昇トレンドも9月で終わりと、現在はピンクのラインで示したもみあいの中にあります。ただ、週足でのサポートとレジスタンスですから現在の水準からはどちらも距離があり、今週のレンジを考えるには使えない感じです。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。
週足のレジスタンスライン(ピンクの太線)だけ見えていますが遠いということは確認できますね。材料薄であることから、ここ2週間というよりも先々週のレンジ(7.31〜7.53)の中での動きを今週も繰り返すと見ることが妥当そうです。
今週もランド円は横方向のもみあいを継続すると考え、7.31レベルをサポートに7.53レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
※ポイント要約は編集部
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