オーストラリアドル週報(2021年9月第4週)

豪ドルは対ドル、対円で反転、上昇の流れに入っています。

オーストラリアドル週報(2021年9月第4週)

豪ドル/円、短期は一旦底打ち、上値余地を探る動き。中期は“弱気”。

今週はオーストラリア独自の注目材料がありませんでしたが、中国不動産大手の中国恒大集団の巨額の債務問題が表面化したことにより、リスク回避の動きが強まるスタートとなりました。しかし、中国当局が同社に対して当面のドル建て社債のデフォルトを回避するよう指示したことが伝わり、警戒感が和らいで豪ドルの対米ドル、対円での買い戻しの動きが強まったこと、米FOMC後の記者会見でパウエルFRB議長が早期の量的緩和策縮小の可能性を示唆し、来年半ばまでに終えるのが適当としたことや、ドットプロットでは22年に半数以上のメンバーが利上げを予想していることが明らかとなり、ドル金利が上昇、ドル買い動意が強まる中で、豪ドルは対ドル、対円で反転、上昇の流れに入っています。

チャートを見ると、日足は9/22に付けた78.85を直近安値として急反発に転じています。また、直近の陽線(9/23)が9/7に付けた81.99を直近高値として上値を切り下げて来た短期的なレジスタンスラインから頭一つ上抜けた位置で終えており、底打ち、反転の流れに入った可能性が生じています。5/10に付けた85.80を基点として上値を切り下げる流れからは上抜けきれておらず、中期トレンドは弱いままですが、短期的には8/20に付けた77.90と9/22の78.85で二番底を確認した可能性が生じており、下値余地が限られ易くなっています。日足の上値抵抗は80.70-80,81.40-50,82.00-10に、下値抵抗は80.00-10,79.50-60,78.90-00にあります。全て下抜けて終えた場合は再び下値リスクが高くなります。21日移動平均線は80.51にあり、これを上抜けきれておらず、下値リスクを残した状態です。また120日、200日線は82.57と82.21に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変わりありません。

一方直近の週足は、2手連続陰線引けとなり上値を切り下げる流れに変化が認められませんが、今週は下値トライに失敗してタクリ足の陽線引けとなる可能性が生じています。80.50超えを維持して越週した場合は来週も上値トライの動きが期待できますが、上値を切り下げる流れからは上抜けておらず、82.50超えで越週するまでは下値リスクにも警戒が必要です。また、79.00以下で越週した場合は下値リスクが再び高くなります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は、80.90-00,81.40-50,82.00-10に、下値抵抗は80.00-10,79.00-10,78.00-10にあります。31週移動平均線は82.77にあり、中期トレンドは弱いままですが、62週線は80.08にあり、短期的な下値抵抗として働いています。週足が82.50超えで終えれば短期トレンドを“強気”の流れに戻します。逆に79円割れで越週した場合は再び下値リスクが高くなります。

豪ドル/円、短期は一旦底打ち、上値余地を探る動き。中期は“弱気”。

9/23現在、31週移動平均線は82.77にあり、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあるが、62週線は80.08にあり短期的な下値抵抗として働いている。

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