パウエルFRB議長のジャクソンホールでの講演要旨
先週金曜日、ジャクソンホールでパウエルFRB議長の経済見通しに関する講演がありました。以下はテーパリングと利上げに関する一部を和訳したもので、年内テーパリングの可能性があり得ますが、それが利上げを示唆するものでは全くないと述べています。利上げ判断は別規定としています。
経済見通し講演
入手するデータによれば、幾つかの需給不均衡は改善しているという証拠は一層示されています。そして、インフレ…とりわけパンデミックにより最も影響を受けた財やサービス価格に関しても継続的に緩やかとなっている証拠があります。引き続き強い雇用創出が見られています。また、我々はデルタ変異株についてもより学ぶことになります。今のところ、私は金融政策が十分な位置にあると信じています。そして常に、目標を達成するために適切に政策を調整する準備があります。
このことが金融政策の先々の道のりに関する最後の言葉をもたらしてくれます。委員会は、完全回復を達成するために必要な限り、経済を支えるという我々の明らかな使命を確りと維持しています。昨年、長期目標と金融政策について、実施した声明に関する変更は今日の挑戦に対応するのに適しています。
我々は現行ペースの資産購入を継続すると述べました。それは、このガイダンスを明瞭に規定した昨年12月以降に決めた我々の最大雇用と物価安定目標に向けて強固で一層の進展が見られるまでとしています。私の見解では、「強固で一層の進展」というテストがインフレで満たされることです。また、最大雇用では一層の進展が見られました。直近の7月FOMC会合時、私の見方では、ほとんどの参加者が、もし経済が予想通りに幅広く進展すれば、年内には資産購入ペースの減少開始が適切であるとしました。その後の間、7月の強い雇用統計のみならず、デルタ変異株の更なる拡大をもたらしました。我々は入手するデータと拡大するリスクを注意深く査定する必要があります。例え資産購入が終了した後でも、長期債の高水準の保有は緩和的金融状況を支え続けることになるでしょう。
今後の資産購入の減少のタイミングやペースは、利上げ開始のタイミングに関しての直接的なシグナルをもたらす意図はなく、利上げに対しては、我々は別の確りとしたより厳しいテストで明確にすべきである。我々は、経済が最大雇用と一致する条件に達し、インフレが2%に達し、暫くの間ゆるやかに2%を越える軌道に乗るまで、FF金利の目標レンジを現行の水準に維持し続けると述べています。
(以下略)
(以上)
(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
(上記出所:FRB HP)
(1ドル=109円78銭、8月30日16:00)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.04.23
東京市場のドルは154円台後半でのもみ合い、 155円手前の壁は分厚いか(24/4/23)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、目立った売買材料が観測されないなか、154円台後半でのもみ合いとなった。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.04.23
ドル円 155円に接近、当局介入スタンスにも注目(4/23夕)
東京市場はほぼ横這い推移。155円の節目を前に上げ渋りの様相で、20ポイント程度のレンジ取引だった。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.04.23
ドル円午前の高値154.84、高値圏でのもみあい継続 (4/23午前)
23日午前の東京市場でドル円は、高値圏でのもみ合い。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2021.08.30
米指標に一喜一憂するも、基本はレンジ取引継続(8/30夕)
週明け30日の東京市場もレンジ取引。終日を通した値幅は20ポイントにもとどかず、ほぼ横這い商状だった。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:山中 康司
2021.08.30
ドル円 議長講演を経てももみあい継続(週報8月第5週)
110円台前半の売りと109円台後半の買いに挟まれての様子見が続いていました。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。