ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「7月安値7.32レベルを下抜けると下げが加速しやすいことから、7.20レベルをサポートに7.52レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が7.10レベル、高値が7.43レベルと、7月安値を抜けてからの下げが思った以上に加速した一週間となりました。
先週のランドは、トルコリラを除いた他の新興国通貨同様に米国の早期テーパリング思惑が売り材料とされ、株安の動きによるリスクオフの円買いも素直にランド円の売り材料となりました。また週後半こそ持ち直したものの7月以降のプラチナ安の動きもランドにとっては悪材料となり、ズマ前大統領の収監以降ランドにとっての好材料がほとんど見当たらない状況となってしまっています。
今週は金曜NY時間ではあるものの、パウエルFRB議長の講演がジャクソンホールで行われますので、全ての金融市場参加者が注目するのは当然ですが、新興国通貨にとっては早期テーパリングを示唆する発言が出ると悪材料としてダメ押しになる可能性があります。個人的には他の週報等で書いているようにパウエル議長はそこまでスタンスを変えないとは思うのですが、こればかりは蓋を開けて見るまではわかりません。来週以降の材料となりそうですが、注意が必要です。
テクニカルには、いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
ピンクの下降チャンネルは先週日足チャートで示した6月高値からの下降チャンネルですが、かなり下限に近付いてきたことで、いつチャンネルの下抜けが起きてもおかしくない状況です。そこで、短期的にやや下降ペースが上がっていることを考えて青のラインで短期下降チャンネルも引いてみました。
現状はこの短期チャンネルの方が妥当に思えますので、今週は大台7.00レベルをサポートに7.30レベルをレジスタンスとする流れを見ておくこととします。
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.03.29
東京市場のドルは151円台でのこう着、今晩のPCEデフレータで動く可能性も(24/3/29)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、グッドフライデーの祝日で、多くの海外市場が休場となっていることから方向感の乏しい地合いとなった。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.03.29
ドル円 週間通して1円未満の変動、今年最小更新となるか(3/29夕)
東京市場は151円全台前半での揉み合い。本邦当局者からの円安けん制発言など、材料は決して少なくなかったが市場動意は限られた。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.03.29
NZドルWeekly 調整局面は継続、90円割れの攻防を迎える(24/3/29)
NZドルは、政府・日銀による円買い介入への警戒感が高まるなか、目先のサポートラインだった100日移動平均線や、一目均衡表の雲をそれぞれ下回る弱い地合いとなった。
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2021.08.28
南アランド週報:『ショートカバー主導で急反発。来週は一巡後の反落リスクに要警戒』(8/28朝)
南アランド円相場は、先週末金曜日に記録した約5ヶ月ぶり安値7.12円をボトムに反発に転じると、週末にかけて7.47円まで急伸しました。
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2021.08.21
南アランド週報:『約5ヶ月ぶり安値圏へ急落。心理的節目7.00円が射程圏内』(8/21朝)
南アランド円相場は、週後半にかけて値を崩し、約5ヶ月ぶり安値となる7.12円まで急落しました。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。