米7月小売売上高の予想
本日は小売売上高を筆頭に幾つかの米経済指標が発表されます。6月の小売売上高は予想に反してプラスとなりました。発表後はドルが買われましたが、週末(金曜日発表)の影響もあり、110円34銭の高値を付けた後は持ち高調整売りとなり110円07銭付近で引けています。5月の数値が当初の▼1.3%⇒▼1.7%と下方修正された影響と、6月分が大きなマイナスの反動であったとの見方です。今回7月は全体ではマイナス予想、除く自動車では僅かにプラスを確保しています。エコノミスト予想レンジでは双方共に大きなマイナス数値もありますので、予想通りになるかは不透明です。予想通りなら景気刺激策の効果も一段落の様相です。
下図を見ると、今年4月を高値にしてやや下降気味ですが、過去のトレンドである黒の線よりは大きく伸びており、決して悪い数値ではありません。変化率ではマイナスですが、ここ数ヶ月の大きな伸びはやはり財政支援の効果も多大だったと言えそうです。
(今回予想2021年8月17日8時30分現在)
実数値ベース
青の矢印が今回予想値。赤い線は2020年1月高値を基準、
黒い線は上昇トレンドライン
アトランタ連銀GDPナウは2021年第3四半期で、前期比年率+6.0%(8月6日現在)になっており、8月5日の6.1%より小幅下落しています。第2四半期GDPの前期比年率は改定値段階で+6.5%ですので、やや伸び率が減速となっています。今日17日にGDPナウの改定値が発表されます。
以下は本日発表予定の経済指標です。(除く鉱工業生産指数、設備稼働率)
2021年8月17日8時30分現在予想
下図はユーロドルの日足チャートです。ユーロ安サポートラインA(=1.1640)から平行に上げたラインB(=1.1970)でユーロ安トレンドラインを形成しています。先週は1.1700〜10で2日間に亘り、底値を付けてからユーロがやや上昇気味にC(=1.1735)のサポートを作っています。上値は6月17日高値からの抵抗線D(=1.1875)が抑えており、AとBのトレンドライン間でCとDの3角保合いを形成しています。この1.1735〜1.1875レンジを抜けるとAかBかの方向性を示してくれそうです。万一、上値のBを抜けるとトレンドライン抜けになりますので、ユーロの下値リスク減じられ、1.20の大台代わりを含めて、E(=1.2085)方向へのトライになりそうです。
(2021年8月17日10:10、1ユーロ=1.1775ドル)
オーダー/ポジション状況
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