豪州株式・NZ株式及び為替の動き43(2021/6/9)

前回のレポート(3月11日付:1豪ドル=1.0756NZドル)以降、3月30日に1.0950の豪ドル高値を付け、その後は反落し5月27日に1.0597まで下落しました。

豪州株式・NZ株式及び為替の動き43(2021/6/9)

豪州株式・NZ株式及び為替の動き43

豪州ドル対NZドル相場

前回のレポート(3月11日付:1豪ドル=1.0756NZドル)以降、3月30日に1.0950の豪ドル高値を付け、その後は反落し5月27日に1.0597まで下落しました。現在は1.0750付近で推移しています。
ここで、高値・安値と付けた前後3〜4回分のシカゴネットポジションの枚数を見ると、対米ドルでは以下になっています。この約3ヶ月間(3月16日〜6月1日)までのポジション枚数で、豪ドルの最大は+12,263枚(3/30)、最低は▼1,925枚(6/1)、NZドルの最大は+17,126枚(3/9)、最低は+2,520枚(4/13)になっています。豪ドル対NZドルの3月末時高値は豪ドルロング枚数のピーク、5月末は豪ドルがショートに切り替わり、NZドルが4月中旬の最低枚数からロングを増加した期間に当たります。

豪州株式・NZ株式及び為替の動き43

さて、前回3月のレポートで、
「(前略)…2015年以降のチャートでは外枠が1.0320〜1.0950で3角保合いを形成しています。この中で1.0430にも比較的強いサポートあり、狭いレンジなら1.0430(あるいは1.0320)〜1.0970になります。
このレンジ内の抵抗線は1.0790〜1.08、1.0830、1.0860〜70、1.0910の順にあります。
サポートは1.0700〜10、1.0660〜70、1.0610〜20、1.0560、1.0530、1.0470、1.0430の順にあります。」
としましたが、3月29日の高値はその狭いレンジ上限で止められています。高値を付けた後のサポートでは、3つ目の1.0610〜20付近で止まりました。

下図(1)の2011年からのチャートでは、引き続き2013年以降の青い3角保合い内で収斂を継続中です。現在のレンジは1.03〜1.11辺りとなっています。また、ローソク足の月足ではヒゲを結ぶと1.1000〜1.1070(前回は1.000〜1.1100)の緩やかなディセンディングトライアングルを継続しています。豪ドルは1.00でダブルボトムを付けていますが、2国間の経済規模を勘案すると、万一、豪ドル・NZドルでパリティ(1.00)を割ったとしても長続きしないと思います。まだ大枠では図(1)のレンジ1.03〜1.11を想定しておきます。但し、下限を切ると今回はトリプルボトムトライ、更にパリティ切れば一時的に大きく下がる可能性は残しています。

下図(2)の2015年以降のチャートでは1.0330〜1.0930付近で3角保合いを形成しています。この中で1.0440にも比較的強いサポートがあり、狭いレンジでみると1.0440〜1.0930になります。
このレンジ内の抵抗線は1.0880、1.0840〜50、1.0780〜90の順にあります。
サポートは1.0620〜30、1.0510〜20、1.0400〜10の順にあります。

相場は2013年から始まった3角保合い収斂が続いているので、まだ暫くはその流れが継続すると思います。レンジ内で、引き付けての買い・売りの取引となりそうです。
但し、チャート内のオレンジ色で示している豪州株対NZ株は前回の3月時コメントで上抜け、その後も豪州株優位が継続しています。長い間NZ株>豪州株でしたので、いよいよ両国間での資金移動がゆっくりと始まった感じです。そして2011年以降の為替はほぼ一本調子でNZドル高豪州ドル安で推移しましたので、中長期のトレンドが変わる潮目に入ってきているかもしれません。それには、まずは最低でも(2)の上限1.0930越え、そして(1)の上限1.1100を越えていくことが必要になります。

(1)為替と相対株価指数比:(2)2015年2月からの拡大図

(1)為替と相対株価指数比:(2)2015年2月からの拡大図

・為替(青)
・相対株価指数比(オレンジ)

(注:(1)と(2)チャートは直近までに数値を加えたものになっています。相場は全て月末終値で記載していますので、実際の相場での高値・安値のヒゲ部分はありません)

(6月9日13:00現在、1豪ドル=1.0760NZドル)(前回は3月11日掲載)

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