ランド円レポート月曜版(2021年6月7日)

実際のレンジは、安値が7.91レベル、高値が8.14レベルとなり、前週高値圏からほとんど下げずに大台超え、若干の押し程度で強い地合いを維持したままの一週間でした。

ランド円レポート月曜版(2021年6月7日)

ランド円レポート月曜版

〇先週のランド円、安値7.91、高値8.14と前週高値圏からあまり下げずに大台を超える
〇月・火と発表された経済指標が予想より良く、利上げ思惑などで底堅い動きを続け水曜に8円超えを達成
〇8日に1-3月期GDP、10日に製造業生産の発表などに注視
〇予想より悪い数字が出ると短期的な調整のきっかけの可能性
〇今週は8.00レベルをサポートに8.25レベルをレジスタンスとする流れ

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「大台を抜けると利食いも出てきそうなことから、7.80レベルをサポートに大台を抜け8.05レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.91レベル、高値が8.14レベルとなり、前週高値圏からほとんど下げずに大台超え、若干の押し程度で強い地合いを維持したままの一週間でした。

先週のランドは、週初月曜から火曜にかけて発表された経済指標が予想よりも良かったこと、また7月の中銀会合に向けて利上げ思惑があることなどを材料に底堅い動きを続け、2日水曜のNY市場で大台8円超えを達成しました。8.11レベルまで上昇後8.01まで押しを挟みましたが週末に向けて改めて8.14レベルの高値と、相変わらずの強さを見せています。

経済指標も予想よりも良かったとは言っても失業率は32.6%と増加していますし、財政問題などの悪材料も基本的には変わっていません。しかし、8円の大台を超え2019年2月以来の高値となっていますし、ドルランドも金曜には13.412レベルとこちらも2019年2月以来のランド高値(ドル安値)となっているとテクニカルに一段のランド高を見込む向きがランドを買い増している動きがあるようです。

2019年2月のランド高値はそれぞれ8.22レベル、13.220レベルと現在の水準からそれほど遠くなく今週中にトライしてもおかしくない状況です。ただ今週の南ア関連での指標には8日に1〜3月期GDP、10日に製造業生産と比較的重要な数字も控えていますので、まずはGDPを予想通りか予想よりも強い数字である必要はあります。しかしGDPも前回(前期比6.3%%)よりも成長の鈍化が予想(前期比2.6%)されていて、決していい数字というわけではありません。

逆に予想よりも悪い数字が出てくると長期的に上昇を続けているランドの動きに対して、短期的な調整のきっかけとなる可能性もあります。最近はランドの上昇ペースが強くなってきていることから、いったん利食いが出て来てもおかしくはないため、注意しておきたい数字となります。

長期のチャートは先週確認していますので、早速いつもの時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円レポート月曜版

直近のランド高は先々週から始まっていますので先々週の安値を起点としたサポートラインとそれに平行なラインとで上昇チャンネルを想定しました。経済指標が悪材料とならなければこのチャンネル内での上昇を継続、悪い数字の場合はこのチャンネルを下抜ける可能性という流れが考えられますが、ここでは前者の上昇トレンド継続を考えながら、8円の大台を割り込む時にはいったん利食ってニュートラルに戻すというスタンスで行きたいと思います。

今週は大台8.00レベルをサポートにチャンネル上限と重なり2019年高値を上抜ける8.25レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。


※ポイント要約は編集部

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