米5月雇用統計の予想(21/6/4)

日本時間2021年6月4日21時30分に発表予定です。

米5月雇用統計の予想(21/6/4)

米5月雇用統計の予想

本日は恒例の米雇用統計の数値が発表されます。昨日発表のADP社民間雇用者数は事前予想65万人を大きく上回る97.8万人となりました。4月が74.2万人→65.4万人の下方修正でしたので実質は88万人ですが、それでもかなりの増加になっています。相場は米経済回復基調の再確認にドルが全面高、金利は上昇、株価はインフレ懸念を嫌気し小幅安となりました。
一方、昨日NY連銀総裁が「債券購入に関し、今は行動取るべき時期ではない」と述べ、ダラス連銀総裁は「テーパリングの協議開始は遅いより早い方が良い」と述べており、現状ではテーパリング議論の開始はしても、テーパリング開始時期に関しては時期尚早との見方がFRB内では一般的の様です。今日の数値次第で、市場が再度催促するのか、10年債金利に注目したいと思います。

今回の予想

今回の予想

(6月4日9時現在)

NFPとADP社

NFPとADP社

前回4月数値は、平均時給以外は失業率・NFP共に予想を下回る数値となりました。特にNFPは予想レンジ下限(+70万人)をも大きく下回り、失望となる数値でした。今回5月予想は+67.4万人増です。NFPとADP社との比較では、ほぼ同じ水準になっているので、両者比較では今回の予想が妥当と思われます。むしろ公務員が加わっているNFPからすると、レンジ上限に近づく数値が出てもおかしくありません。予想レンジを加味すると、▼793.7万人〜▼727.2万人になります。例えば、4月分が上方修正され、5月分は予想通りとなる可能性も考えらます。もしレンジ下限方向の数値となった場合には、昨日ADP後に上げた米金利の行方がドル相場に影響を与えそうです。
尚、今年4月頃に一部エコノミストが、年内にはパンデミック前の水準に回復する可能性もありと予想していましたが、仮に今回予想通りになっても、残り7ヶ月で平均+108万人の数値が必要になりますので、状況はかなり厳しくなってきていると思います。

下図はユーロドルの日足チャートです。昨日はADP社民間雇用者数の好数値に3月末底値からのユーロ高トレンドを下抜きました。現在のユーロ高トレンドラインはA(=1.2180)と平行に上げたB(=1.2420)になっています。Aを切れて終わっているので、目先はC(=1.2050)とD(=1.1900)の方向に流れ易くなっています。また、今週1日のユーロ圏HICP時に添付した週足チャートでは、週足ベースで1.2030、1.1900にサポートがあります。
上値はユーロ高トレンドライン内に回帰することが重要で、1.2180が抵抗線になっています。もし1.22台を回復した場合は横抵抗線のE(=1.2260)が次の目途になりそうです。

NFPとADP社 2枚目の画像

(2021年6月4日10:30、1ユーロ=1.2128ドル)  

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