トルコリラ円レポート月曜版(2021年5月17日)

実際のレンジは、安値が12.82レベル、高値が13.19レベルとなり、予想よりもややトルコリラ安の水準で推移しました。

トルコリラ円レポート月曜版(2021年5月17日)

トルコリラ円レポート月曜版

〇先週のトルコリラ、前週の安値を抜けると仕掛のドル買い・リラ売りの動きで安値12.82、高値13.19
〇米国CPIの結果でドル高となりトルコ市場は週後半に休場もあり流動性が低下しよりドル高が目立ったか
〇ドルトルコリラは年初来高値を更新、対円でも売りが広がったが安値を更新する動きにはならず
〇トルコリラ円では4月安値の直下12.65レベルの年初来安値更新がターゲットに
〇今週は12.60レベルをサポートに、13.02レベルをレジスタンスとする週とみる

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「基本的に横方向の動きを考え、テクニカルな水準を参考に12.99レベルをサポートに13.30レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは、安値が12.82レベル、高値が13.19レベルとなり、予想よりもややトルコリラ安の水準で推移しました。

先週のトルコリラは、トルコリラが対ドルでじり安の展開が先行し、前週のトルコリラ安値を抜けると仕掛のドル買い・トルコリラ売りの動きへとつながりました。この間、トルコリラに目立った材料があったわけではありませんが、米国CPIが予想よりも強く全般的にドル高となる中、トルコ市場は週後半にラマザン明けの砂糖祭りで休場となることもあり、流動性が低下する中でよりドル高が目立つ動きだったと言えます。

木曜にはトルコ市場が休場となる中でドルトルコリラは年初来高値(トルコリラ安値)を更新、対円でも売りが広がり12.82レベルの安値をつけましたが、ドル円も比較的底堅い推移となっていたため、対円では安値を更新する動きにはなりませんでした。今週は目立った材料はありませんが、ドルトルコリラが年初来高値を更新し8.5台に乗せてきたことで、ドルトルコリラの史上最高値(トルコリラ最安値)を視野に入れる展開となってきたと考えられます。

今週はドルトルコリラの週足チャートから見ていきましょう。

トルコリラ円レポート月曜版

ドルトルコリラは2020年11月に最高値8.5776レベルをつけ、同水準から今年2月まではドルが反落していたものの、3月の3度目のトルコ中銀総裁更迭をきっかけにトルコリラ安の流れに回帰してきました

週明けの水準は8.43台へと押してはいるものの、ドルトルコリラは一か月で4000pips程度の動きは普通に見られる値幅であることから、5月安値から4000pipsの上昇となると、あっさりと史上最高値(トルコリラ史上最安値)の更新となります。トルコ中銀としては、インフレと戦うポーズは見せているものの、今後の引き締めは疑わしいため、直近のトルコリラ安の動きを気にしつつも市場参加者に足元を見られる展開が続きやすいでしょう。

おそらく今週中にもドルトルコリラは8.6の大台乗せとなり、トルコリラ円も年初来安値更新をトライする展開になるのではないかと見ています。いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円レポート月曜版 2枚目の画像

トルコリラ円では4月安値の直下12.65レベル(ピンクの水平線)が年初来安値です。昨年つけた史上最安値12.01レベルにはまだ距離がありますので、対円では年初来安値更新がターゲットと見てよいでしょう。

いっぽうで上値は先々週安値を下抜いてテクニカルな売りが出たことから13.02レベルが戻りの限界点となりやすい水準です。今週もドルトルコリラがリードしてのトルコリラ安を考え、12.60レベルをサポートに、13.02レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。


注:ポイント要約は編集部

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